80年代や90年代のファッショントレンドがリバイバルしている今季。一世を風靡したブランドたちが最新の姿に進化して、再注目を集めています。そんな代表格の一つが、【AIGLE(エーグル)】。人気ショップでの別注など、かつてないエーグル愛がいま広がっています。フランスで170年前から愛されてきたエーグル。その中でも特に今回は、夏のお出かけシーンを彩ってくれるエーグルのラバーブーツにフォーカスして、この名ブランドのリバイバルする姿をご紹介します。ウエアを着こなしたショップスタッフのルックを参考に、ラバーブーツを軸に据えたスタイリングも要チェック。
画像: AIGLE HARAJUKU(エーグル原宿店) 出典:AIGLE

AIGLE HARAJUKU(エーグル原宿店)

出典:AIGLE

1853年に創業したエーグルは、今年で170年もの歴史を持つ老舗ブランドです。自然に寄りそいながら暮らしを楽しむフランス流のライフスタイルを支えてきました。防水性と耐久性に優れた天然ゴム素材のブーツで有名。手仕事のクラフトマンシップ(職人技)で仕上げられるラバーブーツは履き心地も格別。しかもフレンチシックのテイストを帯びた、おしゃれなデザインだから、出番を選びません。ラバーブーツには武骨なイメージがありますが、フランスの美意識で洗練されたエーグルのブーツは街中でも様になります。では、実際の履きこなしパターンを見ていくことにしましょう。

ナチュラルさとタフ感が同居 ブーツを生かしたショートパンツコーデ

画像: 足元に凜々しさが感じられるスタイル(アトリエエーグルラバーブーツ) 出典:AIGLE

足元に凜々しさが感じられるスタイル(アトリエエーグルラバーブーツ)

出典:AIGLE

ライトなレベルのキャンプやハイキングにも役立ちそうな、サファリ風の着こなしです。ちょっとガールスカウト感も帯びています。アクティブな軽装でありつつ、ほんのりワイルドな雰囲気も。本気の強めアウトドアとはひと味違う、肩の力が抜けた、街中兼用のスタイリング。素肌見せも程々に取り入れて、爽やかヘルシーに仕上がっています。

トップスはショートスリーブのサファリシャツ。ボトムスはゆったりめのグリーンショーツで彩りを添えました。人気継続中のグリーンは夏のアウトドア向きです。バケットハットで紫外線をカットしつつ、トレンドを感じさせるたたずまいに。「アトリエ エーグル ラバーブーツ」を引き合わせて、足元にタフなムードを迎えています。

こちらのラバーブーツはエーグルの新たなアイコンともいえる存在。プロフェッショナルな人たちが愛用してきたワークブーツを、幅広いシーンで履きやすいミニマルデザインにモダナイズ。雨や雪もしっかりブロックしてもらえる仕様です。

レイヤードで立体感 ヒール付きブーツで脚線すっきり

画像: ウエストをかさばらせて、逆に細感を強調(ミリカ ラバーブーツ) 出典:AIGLE

ウエストをかさばらせて、逆に細感を強調(ミリカ ラバーブーツ)

出典:AIGLE

「ラバーブーツ = 雨の日専用」はちょっと古い考え方かもしれません。引き締まったレッグラインを印象付けてもらえるラバーブーツはおしゃれの頼もしいパートナー。近ごろは急な雨降りも珍しくないから、ラバーブーツの普段使いは賢い「足元防災」にも役立ちます。

ラバーブーツにはアクティブ感が備わっているので、デニムウエアとの相性は抜群。サファリジャケットはウエストに巻くと、こなれた雰囲気に。腰巻きはボリュームが出る分、ボディが華奢見えするメリットがあります。ポーチでさらに立体感をつくって、相乗効果を高めました。残りはショートスリーブシャツとショーツで涼やかなコーディネートに整えています。

「ミリカ ラバーブーツ」はヒール付きのモデルです。ヒールがあるおかげで、一般的なラバーブーツよりもフェミニンな印象に。すっきりとしたロングシルエットが脚線をしなやかに演出。履き心地が優れているのは、天然ゴム製のブーツならではです。

黒でまとめてスタイリッシュに 脚線はシープに引き締めて

画像: つややかな光沢は華やぎもしっかり(エリオサ ラバーブーツ) 出典:AIGLE

つややかな光沢は華やぎもしっかり(エリオサ ラバーブーツ)

出典:AIGLE

黒のラバーブーツをスタイリッシュに履くなら、全体を黒系でまとめるコーディネートがおすすめです。クールでマニッシュな印象が引き立ちます。シックなムードが濃くなるので、ラバーブーツっぽく見えにくくなるのもこのコーデのいいところです。

上下を黒系のTシャツにジョガーパンツでまとめ、さらにブルゾンを重ねました。パンツは裾をブーツインして、スレンダーな脚線を描き出しています。ブルゾンは両袖をまくり上げて、気負わない雰囲気に。コンパクトなバッグはちょっとした旅行向き。黒ルックに添えて、コントラストを際立たせました。

「エリオサ ラバーブーツ」は膝まで届く、スマートなシルエット。ロング丈のレインブーツはパンツ裾を収めて、レッグラインをすっきり仕上げてくれます。フェミニンなシルエットは街中使いに好適。滑りやすい路面でも、しっかりと地面をグリップしてくれるから旅先でも重宝します。

ロングスカートがこなれ見え 適度なずれ加減が決め手

画像: ガーリーウエアとラバーブーツが好対照のバランス(ミスジュリエット ボッティロン ラバーブーツ) 出典:AIGLE

ガーリーウエアとラバーブーツが好対照のバランス(ミスジュリエット ボッティロン ラバーブーツ)

出典:AIGLE

アウトドア風の服以外にも、ラバーブーツは好相性を発揮します。むしろ、フェミニンな装いに交わらせるほうが、型にはまらないスタイリングに仕上がるもの。あえてややずれた感じのウエアとの組み合わせを試してみましょう。

パリのポンピドゥー現代美術館とコラボレートしたスカートは「モンドリアン」の幾何学柄がアイキャッチー。吸水速乾タイプのシンプルなTシャツで合わせて、スカートのアート感を引き立てました。ロングスカートの裾下からのぞくのは、黒のラバーブーツ。意外な取り合わせが逆にこなれた風情を足元に漂わせています。

「ミスジュリエット ボッティロン ラバーブーツ」はアンクル(くるぶし)丈で、マルチに履きこなしやすいブーツです。ヒールブーツの「ミス ジュリエット」をアンクル丈にアレンジしました。すっきりとしたデザインは晴れた日の街中履きにもうってつけ。アンクル丈を生かして、ソックスやタイツなどのレッグウエアと組み合わせて、自在にムードを操れます。

夏のキャンプ、フェスに役立つ装いを、街中でもアレンジして着回すのが今の気分。マルチなスタイリングに役立つのは、上質感を帯びた、「エーグル」のラバーブーツ。もともとフランス流のエレガンスを宿しているから、ショートパンツやデニムと合わせても静かな品格が寄り添います。ブーツインやずらしコーデなど、いろいろなスタイリング技でムードを変えられるから、自分好みのカスタマイズを加えて、雨の日も頼もしいブーツで、夏のおしゃれを楽しんでくださいね。

【AIGLEのコーディネートスナップはこちらから】
https://www.aigle.co.jp/staff-coordinate

【画像協力:エーグル】
https://www.aigle.co.jp/

ファッションジャーナリスト 宮田理江

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