筆者の友人・K枝の夫は、幼い頃から親に差別をされており、弟だけが可愛がられる家庭で育てられました。結婚後、連絡を控えていた義両親から突然連絡が来て──?
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夫の過去

私の夫は2人兄弟で、幼い頃から両親に虐げられていた人でした。
なぜか弟だけが可愛がられ、夫は親から褒めてもらったこともなく、理不尽な暴力も受けたとか。
挙句の果てには「産まなければよかった」と言われたこともあったそうです。

そんな風に育てられた夫でしたが、私にとっては優しく頼りになる人でした。
ただ「親になる自信がない」ということで子どもは作らず、実家とも絶縁し、2人で穏やかに暮らしていたのです。

突然の訪問

ある週末のこと。
どこで調べたのか、いきなり義両親が私たちの家にやってきました。
最初は家に招き入れるのも躊躇ったのですが、インターホン越しに笑顔で話す様子を見て、話を聞くことにしました。

何の話かと思えば、夫の祖母が要介護状態になり、義実家で介護をすることになったとのこと。
「長男なんだから、あなたたちが介護するべき」と言いに来たのです。

嫁の反撃

夫はいまだに両親を恐れていました。
さんざん罵詈雑言や暴力を受けてきた夫にとっては当たり前のことです。
いつもとは違う萎縮した夫の様子を見て、私はだんだん腹が立ってきました。

「わかったか? 何ならここで介護すればいい」と念押しをする義両親に、思わず「長男? 今更何ですか?」と言い返してしまったのです。

本当の決別

義両親は私の言葉に激怒しました。
「嫁のくせに偉そうに」「他人は黙ってろ」など、私にも暴言を浴びせ続けました。

ただ、私も負けてはいられませんでした。
大切な夫がこれ以上傷つけられるのを見ていられなかったのです。
「今までさんざん虐待まがいのことをしてきて、今更長男もクソもないでしょ? これ以上追い詰めるようなことをしないでください!」と言い、義両親を追い返しました。
夫は私の剣幕に驚いた様子でしたが「言いたくても言えなかったことを言ってくれた」と涙をこぼしていました。

筆者の見解

K枝の旦那さんは、親には恵まれなかったかもしれませんが、本当の意味での人生の伴侶を見つけられたのだと思います。
2人が今後、さらに穏やかに幸せに暮らせるよう、筆者も陰ながら応援するつもりです。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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