認知症の義父がデイサービスに通い始めたことを「親を捨てるようなもの」と親戚中に言い触らした義理の叔母。デイサービスの楽しそうな様子を直接見せることで一転、深く反省させた話。

【FTNライター見聞録】女はつらいよ
ftnews.jpデイサービス通いを非難する叔母
認知症が進行した義父のため、家族で話し合ってデイサービスを利用し始めました。最初は不安もありましたが、専門スタッフの手厚いサポートのおかげで義父の表情が明るくなり、私たち家族の介護負担も劇的に軽くなっていた矢先のことです。義理の叔母のAさんから「実の親を施設に放り込むなんて冷たい!」「デイサービスなんて現代の姥捨て山じゃないの!」と電話で激しく責め立てられました。
根も葉もない噂の拡散
怒りに震える私に対し、Aさんはそれだけに留まらず「あそこの家は親を物扱いして可哀想だ」と親戚中に吹聴して回りました。何も事情を知らない親戚からも心配や批判の連絡が入るようになり、私たちは一気に肩身の狭い思いをすることに。義父のためを思って下した決断を否定され、私は悔しさと悲しさでいっぱいになりました。
百聞は一見に如かず、現場への招待
これ以上勝手な噂を流されてはたまらないと思い、私は施設側の許可を得て、Aさんをデイサービスの送迎と見学に連れて行くことにしました。「どうせ暗い部屋に閉じ込められているんでしょう」と鼻で笑うAさんを連れて施設の中に入ると、そこには予想と全く違う光景が広がっていました。専門スタッフと一緒に楽しそうにレクリエーションに参加し、弾けるような笑顔を見せる義父の姿があったのです。
偏見を改め涙の謝罪
利用者一人ひとりに寄り添う温かいスタッフの対応と、義父の家では見せない生き生きとした表情を目の当たりにし、Aさんは呆然と立ち尽くしていました。「勝手に暗いイメージだと決めつけていたわ……」とAさんは自分の無知と暴言を恥じ、涙を浮かべて私に頭を下げました。その後、Aさんは親戚たちにも自分の誤解を説明して回ってくれました。正しく理解しようともせず他人の介護に口を出すものではないと、強く実感した出来事です。
【体験者:40代・女性、パート 回答時期:2026/08】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


