病院隣の薬局で靴のまま暴れる子どもたちを、母親は見て見ぬふり。見かねた年配の女性の一言に……。
画像: 薬局で遊び回る子ども、知らんぷりの母親。「ここは」年配女性の『否定しないスマートな対応』に感激

待合室で靴のまま暴れる子ども

病院隣の薬局で薬を待っていると、待合室にはぐったりしんどそうな患者さんが何人もいました。
そんな中、軽い症状で来ているのか元気いっぱいの子どもたちが、退屈したのか靴のまま椅子の上に立ったり、スーパーボールを床で弾ませて遊び始めます。

見て見ぬふりの母親に募る不安

母親はスマホに目を落としたまま知らんぷり。
周囲の患者さんたちも困った表情を浮かべつつ、誰も注意することはできず、苦笑いでやり過ごすばかりでした。
しんどそうな息子の隣に座る私も、内心ハラハラしながらその様子を見守っていました。

年配女性の一言で場の空気が一変

そこへお孫さん連れの年配の女性が、
「元気なのはいいけど、ここは公園じゃなくて病気の人が待つ薬局だよ。座って待とうね」
と、優しくもはっきりと声をかけました。すると子どもたちは意外にもすっとお利口に座り直します。ところが母親はバツが悪そうに
「あんたたちがうるさいから怒られたのよ!」
と小声で言い放ちました。それを聞いた年配の女性は、
「怒ったんじゃなくて、注意しただけですよ。ちゃんと聞き入れてくれて、お利口なお子さんたちですね」
と穏やかに返し、続けて
「子育て大変ですよね。まだ子どもだから、教えてあげることで分かることもたくさんあると思います。これからも頑張ってくださいね」
と母親にも寄り添う言葉をかけたのです。母親は驚いた様子で「すみません、ありがとうございます」と素直に頭を下げ、子どもたちもその後は静かに待っていました。

体験者の声

注意するのは勇気がいることです。でも、ただ叱るのではなく相手の立場にも寄り添う言葉をかけられる年配の女性の姿に、大人としての在り方を教えてもらった気がしました。叱ることと思いやることは、決して矛盾しない。そんな当たり前だけど忘れがちなことを、あの場にいた誰もが感じ取ったのではないかと思います。

【体験者:40代、女性、筆者、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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