「その料理、多いやろ?食べれる?」
交際したばかりの彼氏とランチへ出かけたY子さん。オムライスを注文すると、彼氏はそう声をかけてきました。止めてもやめず、気づけば料理の半分以上を食べられて……?
画像: 「俺が食べたるわ」「えっ」オムライスを半分奪い「全額払って」続く『彼の一言』に「一気に冷めた」

タイプではなかったけれど、交際をスタート

知人のY子さんが、まだ若かった頃の話です。Y子さんはある男性と何度かデートを重ねていました。

実は、見た目はそれほどタイプではなかったそう。

それでも、話していると性格は良さそうに感じたこと、そして男性からかなり積極的にアプローチされていたこともあり、交際をスタートしました。

付き合い始めたばかりということもあり、Y子さんもまだ少し遠慮しながら付き合っていました。

そんなある日のランチデートで、思わぬ出来事が起こります。

「食べたるわ」と料理を勝手に食べ始めた彼氏

その日、Y子さんはオムライスを注文しました。
すると彼氏から、

「それ多くない? 食べれる?」

と聞かれます。
Y子さんは、「大丈夫」と答えました。

ところが彼氏は、

「多いやろ? 食べたるわ」

と言うと、Y子さんの返事を待つことなく、皿からオムライスを食べ始めたのです。
最初は冗談だと思っていたY子さん。しかし、彼氏は食べるのをやめません。

「ちょっと待って」と止めても、そのまま食べ続けます。

気づけば、Y子さんのオムライスは半分以上なくなっていました。
しかも彼氏は、自分でも同じオムライスを大盛りで注文しています。

Y子さんは、この時点ですでにかなりの違和感を覚えていたそうです。

半分しか食べていないのに「1500円払って」

さらに納得できなかったのが会計でした。食事は割り勘。
Y子さんは自分のオムライスを半分程度しか食べていません。

それでも彼氏からは、「1500円」と請求されました。
Y子さんは、「私、半分しか食べてないから750円だけ払う」と伝えます。

すると彼氏は、「なんで?」と不満そうな顔をしたそうです。
Y子さんは、「勝手に食べた分まで払えへん」ときっぱり。ここでY子さんの中にあった違和感が、一気に大きくなりました。

「この人とは無理かもしれない」

そう感じたY子さんは、その日のうちに別れることを決めたのです。帰り道、Y子さんが向かったのは牛丼店。そこで一人、大盛りの牛丼を食べながら、自分の気持ちを整理したそうです。

「たくさん食べる私」でいられる相手との出会い

実はY子さん、かなりの大食い。普段からしっかり食べるタイプでした。

しかし当時は交際したばかりということもあり、彼氏の前では遠慮してしまい、好きなだけ食べることができなかったそうです。

だからこそ、勝手に料理を取られたことや割り勘の金額だけでなく、自分らしくいられないことそのものがストレスになっていたといいます。

その後、Y子さんは飲食店で豪快に料理を食べているところを、料理人の男性に見られたことをきっかけに声をかけられます。

食べることを隠す必要もなく、ありのままの自分でいられたことから交際へ発展。

現在はその男性と結婚し、料理上手な夫と可愛い子どもとともに、穏やかに暮らしているそうです。

体験者の声

Y子さんは、あのランチデートを振り返ってこう感じています。

「自分らしくいられない相手とは、どれだけ相手が自分を好きでいてくれても、長く一緒にいるのは難しい」

食べる量や好みは人それぞれ。だからこそ、相手の「好き」を否定せず、お互いに無理をせず過ごせることも、恋人や夫婦にとって大切なのかもしれません。

あの日、食べたいものを我慢せず大盛りの牛丼を食べたY子さん。それは結果的に、「自分らしくいられる相手と出会いたい」と気づくきっかけにもなった出来事でした。

【体験者:40代、女性、会社員、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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