
息子の帰省はうれしいものの、おもてなしに悩み
遠方に住んでいる孫が、息子と2人で1泊で遊びにきました。普段はお嫁さんも一緒ですが、下の子が生まれたのでお留守番。小学生になった孫を連れ、息子は新幹線でやってきました。
「せっかく来てくれるけど、食事は何を用意しよう、どこへ連れて行ったらいいだろう」と、夫とあれこれ考えました。息子とは普段連絡をとらないので、相談もできず。悩んだ末、夜はお寿司を取って、少し離れた観光名所に連れて行こうと決めました。
もてなす側と、訪れる側のギャップ
そして息子と孫がやって来ました。孫は着いたときから大興奮。こちらがへとへとになるくらい、おしゃべりをしてくれました。孫の話を聞くのは楽しく、「すごいすごい」と相槌を打ちながら夢中で聞いていました。気がつけば、あっという間に夕方になっていたのです。
息子に、「どこにも連れて行ってあげられなくてごめんね」と謝ると、「別に出かけたくて実家にきたわけじゃない。娘の話し相手になってくれてうれしい」と返されたのです。息子曰く、最近下の子が生まれてからというもの、小学生の孫は寂しい思いをすることが多かったとか。自分で何でもできるので構ってもらえず、無理をしていたようです。そんな中来た、おばあちゃんの家。なんでも肯定し、すごいすごいと感心する私の相槌が、孫の気持ちをほぐしたようでした。
息子と孫が求めていたもの
私は、せっかく来てくれたのに、「どこにも連れていけない、おもてなしもできない」と申し訳なく思っていました。でも、孫と息子が望んでいたのは、話を聞いてもらうことだったのです。私にとってはまだまだ幼い孫ですが、家に帰れば立派なお姉ちゃん。疲れた娘の心が癒されたと息子も喜んでくれたのでした。
体験者の声
遠方から泊まりに来てくれる息子たちに何かおもてなしを、と思っていました。でも、息子と孫が望んでいたのは、ただ話を聞いて受け止めてもらうことだったんだなと感じました。
【体験者:60代、女性、パート、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


