
そんなに資格ばっかり取って、何になるの?
I子は30代の会社員。仕事や将来の自分の挑戦の幅を広げたいと考え、コツコツと資格を少しずつ取得していました。ある日、昼休みに勉強している姿を見た同僚のR子から「I子さんって、資格いくつ持ってるの?」と声をかけられました。
「今は8つです。仕事にも役立つので、勉強していて楽しいですよ〜」と返すと、R子は笑いながら「でも、そんな資格って誰でも取れるんじゃない? 資格自慢ばっかりしてても、仕事ができなきゃ意味ないよ」と言ってきたのです。
I子は「そうかもしれないね」と笑って流しましたが、内心は悔しくてたまりませんでした。
悔しさをバネに、黙々と仕事を続けた
それでもI子は、資格の勉強をやめませんでした。取得した知識を実際の仕事に生かし、資料の作成方法を改善したり、業務の手順を見直したりと、小さな工夫を続けていたのです。一方のR子は、I子が勉強している姿を見るたびに「また資格の勉強? 真面目だね」と冗談めかして笑っていました。
I子は言い返したい気持ちを抑え「いつか分かってくれる人がいてくれればいい」と黙々と取り組みました。
やっと努力に気づいてもらえた日
数カ月後、社内で業務改善の取り組みを発表する機会がありました。そこで上司が紹介したのは、I子が資格取得で学んだ知識をもとに作った業務マニュアルでした。
「この仕組みに変えてから、作業時間がかなり短縮されました。問い合わせも減っています」さらに「今回の改善案はI子さんが中心になって作ってくれました」と上司が同僚たちに向かって説明してくれたのです。
R子は資料を見ながら「え……これ、I子さんがやったの?」と驚いた顔。「うん。資格で勉強したことが、実際の仕事にも使えそうだったから」と答えると、R子は何も言い返せず黙ってしまいました。
途中でやめなくて本当によかった
発表後、R子がI子のところへやってきて「前に資格のこと、誰でも取れるって言ったけど、ごめん。ちゃんと仕事に活きてたんだね」と言ってきました。
I子は「資格を持っているだけじゃ意味がないから、使えるようにしたかったんだ」と笑いました。
それ以来、R子がI子の資格を笑うことはなくなり、「今度、その勉強方法教えて」と声をかけてくるようになりました。
筆者の見解
資格は、取得しただけですぐに仕事ができるようになるものではありません。しかし、学んだことをどう活かすかは本人次第です。他人の努力を表面的な印象だけで判断して笑うのではなく、その人が何のために頑張っているのかを見ることも大切なのだと感じました。言い返すのではなく、日々の仕事で結果を出したことで相手の態度を変えられた、まさにスカッとするエピソードでした。
【体験者:30代、女性、会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


