
「学校のことは妻に任せればいい」
私の知人で30代のAさんは、夫と娘の3人家族。娘の学校関係のことは、ほとんどAさんが担当していました。
学校からのお便りを確認するのも、行事の日程を把握するのも、担任との連絡もAさん。夫は「仕事が忙しいから」と学校行事にも参加せず、娘から学校の話をされても「そうなんだ」と聞くだけでした。
Aさんも「仕事があるし仕方ない」と思っていましたが、少しずつモヤモヤするようになっていきます。
娘が「学校に行きたくない」
そんなある日、娘が突然「学校に行きたくない」と言い出しました。話を聞くと、友達との関係で悩んでいることが判明。Aさんは娘の話を聞きながら、どうしたらいいのか悩みました。
その夜、夫にも相談すると、夫は「それは心配だな」と言いました。そこでAさんは、ふと聞いてみました。
「ねえ、娘の一番仲のいい友達って誰か知ってる?」
夫は黙り込みました。
「俺、何も知らないじゃん……」
「担任の先生の名前は?」「最近ハマってることは?」「好きな食べ物は?」
Aさんが次々と質問すると、夫はほとんど答えられません。娘が毎日のように話している学校の出来事も、最近好きになったものも知らなかったのです。
「あなた、娘のこと何も知らないんだね」
Aさんがそう言うと、夫はしばらく黙ったあと、「俺、妻に任せればいいと思ってた。でも、何も知らないままなのはまずいな」と深く反省しました。
体験者の声
それから夫は、帰宅すると娘に学校であったことを聞くようになりました。休日には一緒に出かけ、学校行事にもできるだけ参加。娘の悩みについても、Aさんと一緒に考えるようになりました。
Aさんは「家事を手伝ってほしいというより、親として娘を知ってほしかったんです」と話します。
「妻に任せればいい」と思っているうちに、子どもの成長を見逃してしまうこともあります。仕事や家事の分担は家庭によって違っても、子どもと向き合うことだけは夫婦で大切にしたいですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


