
「別に」が増えた息子
私はフルタイムで働きながら、中学2年生の息子を育てています。
反抗期なのか、最近の息子はどこか素っ気無く、こちらから何か聞いても「別に」「知らない」「うるさい」で終わるようになりました。
もっとちゃんと話をしたいと思う一方で、無理に聞けば嫌がられる。
そんな距離感に、私も正直少し戸惑っていました。
胸に刺さった息子の言葉
ある日、残業を終えて帰宅すると、息子から突然「お母さんなのに、なんでそんな仕事するの?」と言われました。
さらに息子は、「参観日だって来ないことあるし、家にいるお母さんの方がいい」と憤った様子で続けたのです。
仕事で疲れていたこともあり、その言葉は想像以上にこたえました。
「私が働いていること、息子は嫌だったんだ……」
その夜は何度も息子の言葉を思い返し、「会社を辞めて近所でパートをした方がいいのかな」とまで考えてしまいました。
作文に書かれていた本音
数日後、前々から予定されていた個人懇談に行った時、私は思わずそんな気持ちを担任の先生に吐露してしまいました。
すると先生から、「息子さんが家族について書いた作文があるのですが、少し読んでいただいてもいいでしょうか」と予想外の提案が。
見せてもらった作文には、「母が仕事で遅い日は寂しい」「学校で嫌なことがあっても、忙しそうな母には言いにくい」と書かれていて、私は「やっぱり……」と落ち込みました。
でも、その後には「母が働いていることを、少し自慢したくなる時もある」「自分のために働いているのも分かっている。でも、自分のせいで大変な思いはしてほしくない」とも書いてあったのです。
読みながら、胸がいっぱいになりました。
対話の大切さ
帰宅後、私は懇談で作文を読ませてもらったことを伝え、息子に正直な気持ちを話しました。
「寂しい思いをさせたならごめんね。でも、あなたのためだけじゃなくて、私自身も仕事を続けたいと思っているの」
すると息子はしばらく黙ったあと、「本当はもっと話を聞いてほしかった」とぽつり。
その後は夫も交えて家族全員で話し合い、週に一度は家族でゆっくり話す時間を作り、家事の分担も見直すこと、息子の学校行事についても、必ず夫婦で分担することなどを決めました。
我が家もまだ色々と模索中で、何が正解なのかは分かりませんが、家族で対話を重ねながら、一歩ずつ進んでいくしかないのだと思います。
筆者の見解
反抗期の言葉は、攻撃的で傷ついてしまうこともありますが、そこには思いもよらない「子どもの本音」が隠れていることもあるのかもしれませんね。
【体験者:40代、女性、会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


