人に迷惑をかけてしまったとき、どのようにお詫びをしますか。品物を用意して謝るのが礼儀だと思っていた筆者の友人が、夫の考えにハッとしたお話です。
画像: 車を擦り【菓子折り】持参で謝罪したら → まさかの指摘に反省

嫌な音に、慌てて車を降りると──

夫と車で出かけた帰りのことです。

自宅近くまで戻り、角を曲がろうとしたそのとき、

「ギギギッ!」

車体から嫌な音が響きました。

慌てて降りると、案の定、車には大きな傷が。そして角にある近所のYさん宅の塀にも、擦った跡が残っていたのです。

すぐに二人でYさん宅のインターホンを鳴らし、事情を説明して謝罪しました。

「修理が必要でしたら、もちろん全額負担します。本当にすみません」

しかしYさんは塀を確認すると、「これくらいなら全然分かりませんよ。気にしないでください」と笑顔で言ってくれたのです。

その優しさにホッとし、何度もお礼とお詫びを伝えて自宅へ戻りました。

「これで終わり」にはできなかった私

ところが、時間がたつにつれて気になり始めました。

(本当にこれでいいのかな……)

そこで後日、菓子折りを用意して、改めてYさん宅へ謝罪に行くことに。

ところが品物を差し出すと、Yさんは一瞬困ったような表情を浮かべました。受け取ってはくれたものの、その微妙な反応がどうにも気になりました。

帰宅後、夫にそのことを話すと、予想外の言葉が返ってきたのです。

「え? なんで菓子折りなんて持って行ったの? あの話はもう終わってたじゃん」

「でも、こういうときはお詫びの品を用意するのが普通じゃない?」

そう返す私に、夫はズバッと言い放ちました。

自分の「常識」で相手を困らせていないか

「それって、君の自己満足じゃないの?」

ドキッとしました。

これまで、子どもがお友達にケガをさせてしまったときには菓子折りを持参し、逆に受け取った経験もあります。

私の中では「迷惑をかけたら、品物を持って改めて謝る」ことが当たり前になっていました。

でも今回の件については、Yさんから「気にしないで」と言ってもらい、すでに話はまとまっていたのです。

体験者の声

「きちんと菓子折りを渡して謝ったから、これで大丈夫」と安心したかったのは、私自身だったのかもしれません。

夫の一言をきっかけに、お詫びとは自分の気持ちを軽くするためではなく、相手の気持ちを考えてこそなのだと改めて気づかされた出来事です。

【体験者:40代・女性、主婦、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.