知人のA子から聞いた実体験です。建設業で働いていた夫が心臓疾患でドクターストップになり、A子が大黒柱として家計を支えることに。しかし、夫は療養生活にすっかり甘えてしまい──?
画像: 「離婚します」病気の夫を5年支えた妻。医師の復帰許可が出ても遊び放題の夫に『離婚宣告』をしたら

突然のドクターストップと妻の決意

A子の夫は長年、建設業で体力仕事をして家計を支えてくれていました。しかし50代に差し掛かったある日、心臓に疾患が見つかり、医師から「今の過酷な仕事はすぐ辞めるように」とドクターストップがかかってしまったのです。

突然の宣告に落ち込む夫を見て、A子は決意します。「私が大黒柱としてしっかり働くから、あなたはとにかく療養に専念して」と優しく励まし、正社員として懸命に働き始めました。

病気を免罪符にゲームを満喫する5年間

療養生活に入った夫でしたが、次第に生活態度は後ろ向きなものへと変わっていきました。

激しい運動ができないとはいえ、体に負担のかからない仕事を探したり、座ってできる仕事のために資格の勉強をしたりといった自立に向けた行動を起こそうとはしません。病気療養を理由に、家で終日ゲームをして過ごす日々が定着してしまったのです。

「今は体を休める時期だから」と自分に言い聞かせ、A子は仕事と家事を両立しながら黙って夫を支え続けました。気づけば、あっという間に5年もの歳月が流れていました。

医師の「復帰許可」と働かない夫

そして迎えた5年目の経過観察の診察。ついに医師から「経過も良好ですし、もう無理のない範囲で働いても大丈夫ですよ」と、念願の復帰許可が下りたのです。

A子は「これでやっと彼も社会復帰に向けて動いてくれる」と喜びました。ところが、長年の療養生活で完全に意欲を失っていた夫は、一向に動こうとしません。「まだ本調子じゃない」「俺にできる仕事なんてない」と言い訳を重ね、相変わらず家でゲームをして過ごすばかりでした。

体験者の声

病気というやむを得ない事情があったからこそ、この5年間、身を粉にして支えてきたのです。それなのに、復帰許可が出ても前に進もうとしない夫の姿に、A子の中で張り詰めていた糸がプツンと切れました。

「病気が治っても家で何もしないつもりなら、今すぐ離婚します! いつまでも私に甘えないで!」

温厚なA子のガチギレと「離婚」というパワーワードに、夫は顔面蒼白。ついに妻に見捨てられると焦ったのか、翌日から慌ててハローワークへ通い出しました。

現在、夫は週に3日だけですが、体に負担のないアルバイトを見つけて働き始めています。病気や療養中のサポートは当然ですが、回復後も一歩を踏み出さない相手には、パートナーとして時には毅然とした姿勢を見せることも必要なのかもしれません。妻の強い一言が、夫の止まっていた時間を動かしたエピソードでした。

【体験者:50代・女性・会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.