筆者の知人Aさんが、知っているつもりで実は間違えていた冠婚葬祭のマナーをご紹介します。

「今までずっと借りてた……」まさかのマナー違反?
筆者の知人Aさんは40代の女性。
Aさんは法事のたびに「数珠を忘れた!」と言っては、その場にいる親族から借りて参列するのが当たり前になっていました。
「忘れちゃったから貸して」とお願いすると親族も快く貸してくれるため、Aさんは特に気にしたことがありませんでした。
ところが、ある日の法要が終わった後、思いがけない言葉をかけられたのです。
親戚の一言「数珠は貸し借りしないものですよ」
Aさんに声をかけてきたのは年下の親族でした。
「数珠ってお守りのような意味合いがあるので、本来は貸し借りしないと考えることもあるんですよ」
優しい口調で教えてもらい、Aさんは思わず赤面。これまで何度も親族から借りていたことを思い出し、「もしかして非常識だと思われていたのでは……」と恥ずかしくなりました。
すると、その親族は「知らない人も多いですし、地域や宗派によって考え方も違うので、気にしすぎなくて大丈夫ですよ」と笑顔でフォローしてくれました。
その一言に、Aさんはホッと胸をなで下ろしたのです。
思い込みは意外と多いもの
この出来事をきっかけに、Aさんは数珠について調べてみることに。
すると、貸し借りを避ける考え方がある一方で、地域や宗派によって受け止め方はさまざまで「絶対にしてはいけない」というわけではないことも理解しました。
「今まで当たり前だと思っていたことでも、実は別の考え方があるんだな」
そう気付いたAさんは、それ以来、分からないことをそのままにせず、自分で調べたり詳しい人に聞いたりするようになりました。
知らなかったことは恥ではない
今では法事の予定が入ると、真っ先に自分の数珠をバッグへ入れるAさん。「昔は毎回借りていたんだよね」と笑い話にできるようになったそうです。
年齢を重ねると「今さら聞けない」と感じる場面も増えます。でも、本当に恥ずかしいのは、知らないことではなく、思い込みのまま過ごしてしまうことなのかもしれません。
筆者の見解
知らなかったことを知るたびに、自分の世界は少し広がります。Aさんはあの日の出来事をきっかけに、素直に学ぶことの大切さを改めて実感したそうです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


