
夏バテの私と子どもたち
学校がある日は何度起こしても起きない小1の娘と年中の息子が、夏休みは朝6時に元気いっぱい。そして開口一番、期待に満ちた表情でこう言うのです。
「今日、どこ行く!?」
(早い……)
夏バテ気味だった私は、まだ布団から出られず現実逃避。
「今日は、おうちでゴロゴロしようよ」
「やだ!」
瞬殺で却下されたのでした。
市民プールへ行くも……
結局、しぶしぶ近くの市民プールへ行くことに決めた私でしたが、そこへ向かう道のりが想像以上に過酷だったのです。
炎天下の坂道を、娘は自転車、息子はストライダーでぐんぐん進みます。私は電動自転車に乗っているのに、なぜか二人についていくのがやっと。
「待ってぇー!」
「ママ、遅ーい!」
子どもたちは元気いっぱい。その横で、一番バテているのはどう見ても私でした。
ようやくプールへ到着すると、今度は「ママ見て!」「ママこっち!」「潜れたよ!」の大合唱。娘は25メートルプール、息子は幼児用プールと、行ったり来たり大忙しです。
「プールって、こんなに疲れるっけ……?」
そんなことを考えながら、気づけば2時間たっぷり遊んでいました。
帰宅してもなかなか腰を下ろせません。昼食を作って片づけ、水着を洗濯し、そしてようやくソファへ倒れ込んだのです。
思わず身構えた私に娘が
(もう動けない……)
その時、娘が近づいてきました。
普段なら「ママ、遊ぼう!」か「おやつ食べたい!」と言われるところです。正直、一瞬だけ身構えてしまいました。
「ママしばらく動かないからね」……そう言おうとすると、娘の口から出たのは予想もしなかった言葉でした。
「ママ、今日はありがとう」
さらに、大人びた表情でこう言ったのです。
疲れを吹き飛ばした言葉
「弟くんと遊んでるから、ゆっくりコーヒー飲んでていいよ!」
思わず娘の顔を見つめてしまいました。どうやら、私の様子は彼女にもしっかり伝わっていたようです。
「まだ6歳だから、こちらのことなんて分からないだろう」
そんなふうに勝手に思い込んでいた私。でも、子どもはちゃんと親を見ていて、小さな変化にも気づいていたのです。
体験者の声
夏休みは親にとって体力勝負の日々ですが、あの日は娘のおかげで、不思議と疲れが軽くなりました。今でも忘れられない、夏の思い出です。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

