筆者の息子に、性別で物事を決めつける義母の価値観がひっくり返された話です。
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「男の子なんだから」が口癖の義母

息子が転んで泣いていた時のことです。駆けつけた義母が開口一番「男の子なんだから泣かないの!」と一喝。
かと思えば、息子がお皿を運ぼうとした時には「男の子は家事のお手伝いなんてしなくていいのよ」と言うことも。
多様性が叫ばれる時代に、何かにつけて性別を持ち出す義母の口癖に、私は内心ずっとモヤモヤしていました。

心の中で何度も言い返す日々

人間としてのマナーや思いやりを教えてほしいのに、なぜいちいち性別を持ち出すのか。
「泣いたらダメなのは男の子だからじゃなく、痛みに負けない強さの話だよね」
「お手伝いは女の子だからじゃなく、家族みんなでするものだよね」
と、心の中では何度も言い返していました。けれど義母を前にすると、なかなか強くは言い出せずにいました。
波風を立てたくない気持ちと、息子に間違った価値観を植え付けたくない気持ちの間で、いつも板挟みになっていました。
夫に相談しても「まあ、昔の人だから」と軽く流されるだけで、私のモヤモヤは行き場を失っていったのです。

5歳息子の予想外の一言

そんなある日、運動会を控えた息子に、義母がまた
「男の子なんだから、女の子にかけっこで負けたらダメよ! 頑張らないと!」
と言いかけた瞬間でした。5歳の息子が真剣な顔でこう返したのです。
「男の子がかけっこ早いの? 女の子も早いよ? 日本は女子サッカーだってすごいんだよ! 男の子とか女の子とか関係あるの?」
予想外の一言に、その場にいた全員が一瞬固まりました。

筆者の見解

義母は驚いた顔をした後、しばらく黙り込み、「そうね……おばあちゃん、古い考え方だったね」と素直に非を認めました。
まさか5歳の孫に価値観をひっくり返される日が来るとは、思いもしませんでした。
それ以来、義母の口癖は少しずつ変わってきています。先日も息子が泣いた時、「痛かったね」と優しく声をかけてくれる義母の姿がありました。
子供の素直な言葉が、大人の凝り固まった価値観を変えることもあるのだと、実感した出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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