筆者の話です。夫との恋愛、結婚──ふと、夫に惹かれた理由を振り返った時、見えてきた意外な真実とは?
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緊張感

夫と暮らす日々の中で、私は時折、言い様のない緊張や疲労を感じる事があります。

夫とのやり取りの中での、夫の感情の振れ幅の大きさ、主導権の偏り、こちらの気持ちが後回しになる場面。

かつては、そういう所も夫の魅力、個性として面白いと感じていたはずのものが、いつしか私を疲れさせる要因へと変わっていました。

「自分は何故、この人に惹かれたのだろう?」と、考える事が増えていきました。

遠距離恋愛時代

夫と私は遠距離恋愛をしていました。

会えない分メールのやりとりは増えていき、そのやり取りで見えてきたのが彼の歩んできた「人生の濃さ」でした。

新聞奨学生として大学に通い、借金取りのバイトまで経験し、免許も数多く取得。

話を聞けば聞くほど、普通ではない経歴が次々と飛び出してきました。

「この人は、すごい人生を歩んでいるな」と、私は純粋に興味を惹かれていったのです。

惹かれていたもの

メールで綴られる彼の過去の話はどれもドラマの様で、悲しさや努力、孤独が複雑に混ざり合っていました。

特に「前妻の連れ子と別れた事が一番つらかった」という話には、人としての深みすら感じてしまったものです。

しかし、結婚し、実際に一緒に過ごす時間が増えるにつれて、その「ドラマ性の強さ」は日常にも顔を出す様になりました。

面白いと感じていたはずの個性が、緊張や疲労へと姿を変えていったのです。

振り返ってみると、私が惹かれていたのは夫の「人」そのものではなく「物語」だったのだと気づきました。

筆者の見解

夫の「物語」がドラマとしては面白くても、日常は安心がなければ続きません。

「物語に惹かれた自分」を責めるのではなく、ただそういう事だったのだと理解できた事で、長年のモヤモヤがすうっと晴れていく感覚がありました。

今の私に必要なものは「刺激的な物語」ではなく、「穏やかな日常」なのかもしれません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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