「こっちの方が俺の好みやから」
信頼していた美容師から言われた一言に驚いた筆者。最初は偶然だと思っていましたが、後から思わぬ事実が判明することに……。
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信頼していた美容師さん

新人看護師だった頃、ある美容院で希望とは全く違う髪色にされたことがありました。

明るすぎる髪色になってしまい、職場で注意を受けたのは苦い経験です。

それ以来、美容院選びには慎重になっていました。

そんな時に出会ったのが、話しやすくてカットも速い、美容院の店長でした。

しっかり相談しながら進めてくれるため、私は1年ほど通い続けていたのです。

突然始まった「好み」の押し付け

ある日、私は肩くらいまで髪を切ってほしいとお願いしました。

さらに癖毛が広がるため、

「髪はすかないでください」

とも伝えていました。

ところが施術が始まると、店長は肩よりも短く切り始め、さらに勝手に髪をすき始めたのです。

慌てて理由を尋ねると、

「こっちの方が俺の好みやから」

という返事。

私は思わず、

「好みは聞いてないです。希望通りにしてください」

と伝えましたが、すでに髪はかなりすかれていました。

案の定、その後は癖毛が広がり、スタイリングに苦労することになったのです。

まさかの2度目

半年ほど経ち、伸びた髪を整えるため再び来店しました。

前回の経緯を説明したので、今度は同じことはないだろうと思っていたのです。

しかし施術が始まると、またもや勝手に髪をすき始めました。

さらに予定より短く切られそうになったため、

「何してるんですか!」

と声を上げると、

「こっちの方が俺好きやもん」

と悪びれる様子もありません。

さすがに我慢できなくなり、その日はたまたま応援に来ていた別の美容師さんへ担当を変更してもらいました。

私だけではなかった? 美容師の思惑

後日、この出来事を友人に話したところ、

「もしかして〇〇駅近くの美容院?」

と聞かれました。

店名を伝えると、

「やっぱり。うちの従姉妹も同じこと言ってた」

と驚かれたのです。

さらに周囲に話が広がると、同じような経験をした人が次々と見つかりました。

しかも不思議なことに、みんな似たようなボブヘアにされていたそうです。

後日、様子を見に行った弟からも、

「また女性客に同じことして怒られてたで」

と聞かされました。

結局、その美容院は数年後に経営者が変わったそうです。

似合う髪型を提案したかったのか、自分の理想を追い求めたかったのかは今でも分かりません。

筆者の見解

美容師に求められるのは自分の好みではなく、お客さんの希望を叶えることだと思った出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

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