息子の帰宅を外で待っていた塾の営業との、3度にわたる攻防。筆者が絶句した「一言」とは──?
画像: 「子どもの教育より自分が大事なんですか?」「はっ?」帰宅を“待ち伏せ”していた塾営業の勧誘に絶句

突然の塾の営業

ある日、仕事から帰ってきたタイミングで、学習塾の営業が自宅を訪ねてきました。

その2時間ほど前に息子が学校から帰宅したタイミングで1度来訪していたらしく、「お母さんは5時過ぎに帰る」と、息子が伝えたそうです。
息子に簡単なテストを受けさせたいと言うのですが、肝心の息子は遊びに出ていて不在。
「また出直します」と帰っていきました。
息子の不在に、ホッと胸をなでおろしながら、ドアを閉めました。

帰宅した息子の後ろには……

ところが数十分後、帰宅した息子の後ろから、さっきの営業の男性がついてきていたのを見て驚きました。近くで待っていたのかもしれません。

気味が悪いと思いながらも対応すると、彼は息子に向かって「今すぐ簡単なテストを受けてみませんか」と話しかけてきました。息子はどう答えていいかわからない様子で私を見ました。

私は「まだ塾は考えていないので結構です」とはっきり伝えました。
しかし、営業の男性はこちらを見て、こう言ったのです。

「お母さん、お子さんの教育に興味がないんですか?」
「このままじゃ将来詰みますよ。それでもいいんですか?」

あまりの言い方に絶句しました。

今の時代に珍しい家庭訪問のような営業スタイル。一軒一軒まわる仕事は大変だと思います。なんとか成果につなげたいという気持ちも理解できます。

後日、その塾には強引な勧誘への苦情が相次いでいたと耳にしました。
子どもの将来を考えているからこそ、塾へ通わせる時期や選び方は家庭ごとに違います。不安や罪悪感をあおるような言葉ではなく、親の考えを尊重する伝え方だったら、受け止め方もきっと違っていたと思います。
あの日のあの一言は、今でも忘れられません。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。

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