筆者の友人A子が児童クラブのBBQに参加した時、新しく加わった料理人のパパ・B山さんの“プロのこだわり”に、周囲は少し戸惑ってしまったそうで……。
画像: 「片付けはよろしく!」BBQで「プロの正解」を押し付ける料理人パパ。まさかの言い訳で、片付けから逃亡!?

小学生中心のBBQにプロが登場

親子で参加する児童クラブのBBQ。小学生とその保護者たちが集まり、楽しい雰囲気で始まりました。その中に、プロの料理人であるパパさんのB山さんがいたのです。

料理の腕に強い自信を持つB山さんの参加に、最初は「シェフの料理を食べられる!」と周囲は大盛り上がり。

しかし、BBQが始まると、保護者たちは彼のプロ意識の高さに圧倒されてしまいます。

職人モード全開の料理人パパ

このBBQは小学生と保護者が「自分たちで楽しく焼いて食べる」体験を重視していました。

親子でワイワイ過ごすのが目的なので、野菜が焦げてしまっても、それは大切な思い出です。

一方、職人モード全開のB山さんは「私が焼きますよ」とリードし、焼き作業をすべて一人で行い、ベストな状態でそれぞれのお皿に取り分けてくれました。

子どもが網にお肉を置くと「場所が違うよ」と並べ直す場面も。自分が置いた野菜をすぐに直され、寂しそうにする子どもの姿に、親たちはハラハラしてしまいます。

子どもの好みより「プロの正解」

さらに、女の子が「私はまだ食べているし、冷めるから網の上に置いておいて」と言うと、B山さんは「今がおいしいタイミングだよ。早く食べなさい!」と厳しい口調に。
「もう少し焦げている方がいい」という子には、「本当のおいしさを知らないんだ」とこだわりを譲りません。

親たちは気まずさを感じるものの、一生懸命な彼に口は出せず、その場に緊張感が漂います。

結局、楽しい雰囲気はどこへやら。みんなで黙々と食べる時間になってしまいました。

「片付けは担当外」と丸投げ⁉

さらに周囲が困惑したのは、片付けの時間でした。
これから片付けを始めるという時に、B山さんは「肉は最高の状態で焼きましたから! 片付けはよろしくお願いします」と笑顔で言い残し、我が子と散歩に出かけてしまったのです。

「料理を完璧にしたから、片付けは担当外」というスタンスに、他の保護者たちは唖然。片付けまで完璧を求めていたわけではありませんが、一組だけ不参加という状況は子どもたちにも説明が付きません。

帰宅後、A子は娘から「C太くん(B山さんの子)は片付けのとき、どこへ行ってたの?」と聞かれたそうです。

B山さんは「おいしいものを」という好意から行動したものの、結果として「みんなで体験を」というBBQのニーズとの間に少なからずズレを残す形となりました。

筆者の見解

「よかれと思って」差し出す好意が、その場の目的や相手のニーズと一致しているか、一歩引いた視点を持つことの難しさと重要性を考えさせられるエピソードです。

【体験者:40代・会社員女性、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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