夏休みのたび義妹の子どもたちを預かっていたAは、帰省した義妹の何気ないひと言に思わず本音がこぼれてしまい──。
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夏休み

Aは義両親と二世帯住宅で暮らしています。
関係は良好で、普段から大きな不満はありません。
ただ、毎年夏休みになると、子どもたちを預かる時間が長くなることに、少し気が重くなりました。

共働きの義妹夫婦は長い休みが取りにくく、夏休みが始まると子どもたちだけを一足先に実家へ預けていました。
Aの子どもたちは毎年いとこ同士で遊べるのを楽しみにしていたため、Aも受け入れていたのです。

預かる日々

最初は義両親が子どもたちの相手をしていました。
ところが何日も続くと疲れが見え始め「向こうで遊んでおいで」と自然にAの家へ来るようになります。

気づけば子どもは4人。
食事の準備をして、おやつを出し、けんかを仲裁し、一緒に遊ぶ毎日。
夫が仕事の日はAが中心となって子どもたちを見ていたため、家事を済ませるだけで一日が終わってしまいました。
「義妹たちが帰ってくれば少し落ち着くかな」
そう思いながら、毎日を過ごしていたのです。

思わぬひと言

数日後、ようやく義妹夫婦が帰省しました。
「これで少し楽になる」
Aがほっとしていると、義妹は笑顔でこう言いました。
「子どもたちがいないと家が静かで楽だったわ。久しぶりに友達とランチにも行けたし」
義妹は楽しそうに話していて、悪意は感じられません。

その言葉を聞いたAは思わず「そうなんだ。私は誰にも会えなかったよ」と返してしまいました。
すると義妹はハッとした表情になり「ごめんね。本当に助かった」と謝ってくれたのです。

体験者の声

翌日、義妹夫婦は子どもたちを連れて出かけることにしました。
「今日はゆっくりしていて」
そう声をかけてもらい、Aは久しぶりに夫とランチをしに出かけることができました。

家族だから助け合うことは大切です。
それでも、助けてもらう側が感謝や気遣いを言葉にするだけで、受け取る側の気持ちは大きく変わるのだと感じました。
あの日のやり取りをきっかけに、義妹も子どもたちを預かる大変さに気づいてくれた夏の出来事です。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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