昔の常識を若い世代に話して驚かれた経験はありませんか。時代が変われば価値観も変わるもの。今回は、筆者の友人Y子のエピソードをご紹介します。
画像: 「25過ぎて未婚女性は売れ残り」そう会社で言われる時代を生きた私。令和の若手に話してみたら──?

パート先で雑談していると

Y子は60代の主婦です。子育てを終えた現在は、近所のスーパーで週3回ほどパート勤務をしています。職場にはさまざまな年代のスタッフがおり、中でも30代の独身女性S子とは休憩時間によく話をしていました。

S子は仕事熱心で責任感も強く、正社員としてバリバリ働いています。結婚にこだわらず、自分らしい人生を楽しんでいる姿が印象的でした。

今なら大問題な発言の数々

ある日、話題が昔の働き方に及び、Y子は何気なく若い頃の経験を話し始めたのです。
「私がOLだった頃はね、25歳を過ぎても結婚の予定がないと心配されたのよ」
S子は少し驚いた表情を見せました。

さらに「上司から『女性の売れ残りは会社にいらない』って真顔で言われたこともあったの」と話すとS子は言葉を失いました。少しして「それって普通にハラスメントじゃないですか?」というS子に、Y子は苦笑いしながらうなずきます。

当時は寿退社が当たり前とされ、結婚後も働き続けたいと口にする女性は少数派でした。会社側も女性社員は結婚までの戦力という考え方が根強く、能力よりも結婚の予定を気にされる時代だったのです。

「今思えばひどい話だけど、当時はみんなそんなものだと思っていたのよね」とY子自身も、若い頃は違和感を抱きながらも受け入れるしかありませんでした。

令和世代の反応に思わず苦笑

「私だったらその場で会社に抗議します。仕事と結婚は別の話ですよね! って」とS子ははっきりと言いました。その言葉を聞き、Y子は思わず笑ってしまいました。

確かに今なら問題視されそうな発言ですが、昭和の時代には珍しくありませんでした。女性が結婚後も働き続ける選択肢は限られ、周囲の期待に合わせることが求められていたからです。

「だからこそ、あなたたちの世代を見ていると羨ましいわ」とY子が言うと、S子は少し照れながら「それはY子さんたちが頑張ってくれたおかげですよ」と答えました。何気ない一言でしたが、Y子の胸に深く響きました。

昔の理不尽を知る世代と、新しい価値観で生きる世代。どちらが正しいという話ではなく、時代の変化を認め合うことが大切なのかもしれません。令和を生きる女性たちの自由な選択肢は、過去を生き抜いた先輩たちの積み重ねの上にあるのだと感じさせられるエピソードでした。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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