筆者が小学3年生のとき、教室には成績の悪い子が座らされる「できない子テーブル」がありました。ある日、漢字テストで悪い点を取った私は翌日からその席への移動を命じられます。学校を休むほど追い詰められ……?

先生のご機嫌がすべてだった
小学3年生の担任は、年配の女性教師でした。成績の悪い子は「できない子テーブル」に座らされ、お気に入りの子とそうでない子への態度の差も露骨でした。先生の機嫌ひとつで、教室の空気が変わったのです。
だから子どもたちは必死でした。競うようにカバンを持ち、ご機嫌をとる。小学3年生なりに、先生に好かれることが何より大事だとわかっていました。
そんなある日、漢字テストで悪い点を取った私は、「明日からできない子テーブルね」と告げられました。その席に座ることがどうしても嫌で、翌日、私は学校をずる休みしました。
知らないところで母が動いていた
その後、席替えとともにその制度はなくなり、私はその席に座らずに済みました。
大人になってから知ったのですが、母が他の保護者たちと一緒に学校へ働きかけてくれていたのです。先生の言うことが絶対だった、あの時代に。
その後4年生で担任が変わり、私は毎日楽しく学校へ通えるようになりました。
体験者の声
今でも母とこの話をすることがあります。
今振り返ると、子どもの自尊心をあれほど傷つける環境が許されていたことが信じられません。
あの席に実際に座っていた子たちは、どんな気持ちで毎日を過ごしていたのだろうと思うと胸が痛みます。
今、幼稚園教諭として子どもたちと関わるようになった私には、あの「できない子テーブル」の残酷さがよくわかります。子どもの自尊心がどれほど繊細か。
あの時代の「当たり前」は、あまりにも理不尽でした。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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