義実家への帰省に頭を悩ませている人は少なくありません。筆者の友人・S世もその一人。しかしあることがきっかけで、S世は帰省を取りやめることにしたそうです。S世の「セパレート帰省」に関するエピソードをご紹介しましょう。
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義実家への帰省

私は義実家に帰省するたび、居心地の悪さを感じていました。
義母は悪い人ではないのですが、話題の中心はいつも夫と子どもたち。
私には最低限の会話しかしない一方で、夫に対しては好きな料理を並べ、孫にはおもちゃやお菓子を用意して大歓迎するのが通例でした。

昨年の夏休みに帰省した時のことです。
義母が「S世ちゃんは忙しいんでしょう? 無理しなくていいのよ。息子と孫だけで来ればいいんだから」と言い出しました。
私は遠回しに「来なくていい」と言われたような気がしたので、ちょっとだけホッとしたのです。

渡りに船

本来なら「とんでもないです」と言うべきだと思いましたが、私にとっては気が楽になる一言でした。
私は満面の笑顔で「それ、いいですね! ぜひそうさせてください」と答えました。

予想外の返事だったのか、義母は少し戸惑った様子でしたが、私にとっては自分の実家に帰れるため渡りに船だったのです。

そして今年のお正月、私は初めてセパレート帰省をしました。
両親に「何かあったの?」と心配されたものの、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごせた私。
しかし、義実家では思わぬ事態が起きたようでした。

帰省中の出来事

食事の準備・片付け・掃除・子どもの世話など、これまで私が当たり前のようにしていたことを、夫と義母だけでこなさなければならなくなったのでしょう。
夫も普段は仕事が忙しいので、子どもの世話に慣れているわけではありません。
家に帰ってきたときの疲れ切った夫の様子を見て、私はさぞかし大変だったのだろうと感じました。

体験者の声

そして後日、義母から電話があり「次はみんなで来てね」と言われたのです。

これまでの義母は、息子と孫さえいれば十分だと思っているように見えました。
しかし実際には、帰省中の家事や子どもの世話を担っていた私の存在も必要だったのかもしれません。

義母から直接的な謝罪があったわけではありません。
ただ「次はみんなで来てね」という一言には、これまでとは少し違う意味が込められていると感じました。
今年の夏の帰省は夫のためにも、一緒に行くべきかなと思っています。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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