離婚後も定期的に父親と会っている筆者の息子。父親のことは大好きで、面会の日をいつも楽しみにしているのですが、子どもなりに気を遣っていることに気づかされた出来事が……?
画像: 離婚後、父親と行った回転寿司でアクシデントに見舞われた息子「痛かったけど泣かなかった」切ない理由

「痛かったけど我慢した」

ある日、息子がふと、離れて暮らす父親と回転寿司へ行ったときの話をしてくれました。
わさびが入った醤油皿の上に別の皿を勢いよく重ねてしまい、その拍子にわさび醤油が跳ねて目に入ったと言うのです。想像しただけでも痛そうな出来事でした。

「大丈夫だったの?」
と聞くと、息子は

「痛かったけど我慢した」
と答えました。

ちょっとしたことでもすぐ泣き、甘えてくる息子。
私は不思議に思い我慢した理由を尋ねました。
すると息子はこう言ったのです。

「父ちゃんの前だったから」

体験者の声

私はその言葉を聞いて、少し切ない気持ちになりました。

たまにしか会えない大好きな父親に、会えるのを楽しみにしているからこそ、無意識に「いい子でいなければ」と気を遣い、困らせないようにしていたのだろうと思います。
もし私と一緒だったら、きっと泣いて甘えていたはずです。まだそんな年頃なんです。

離れている時間というのは、親が思う以上に大きいのかもしれない。
息子が自分なりに相手との距離を測り、健気に関係を築こうとしている姿に、寂しさとともに成長を感じた出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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