病院で体調不良の幼い子どもがぐずり、見知らぬ男性から突然きつい言葉を浴びせられた筆者の友人。張り詰めた空気のなかで起きたトラブルの結末とは──。
画像: 病院で「子どもを静かにさせろ!」凍りつく親子に「お互い様」→ スタッフの一言に「考えさせられた」

病院

小児科兼内科のとある個人病院の待合室で、熱のある3歳息子がぐずっていました。

ほかの患者さんの迷惑にならないようできるだけ外へ出たり、水を飲ませたりしていたものの、息子も体が辛いようでずっと静かではいられません。

すると突然、高齢男性の患者さんが
「さっきからうるさいよ!」
「病院くらい静かに待たせろよ」
と怒鳴ってきたのです!

間に入ってくれたのは

待合室は一瞬で静まり返り、私は怖くてただただ謝ることしかできませんでした。

でも男性も体調が悪いからかイライラしていて
「子どもくらい静かにさせてよ」
「母親としてどうなの?」
と詰め寄ってくるのです。

怖さと息子がさらに大きな声をあげた混乱で固まってしまったとき、すぐに間に入ってくれたのが受付の女性スタッフ。

「お子さんも体調悪いですからね」
「こちらの別室使ってください」
と優しく案内してくれたのです。

そして男性にも、
「ここは小児科を併設しておりますので、お互い様ということでご理解いただければ幸いです」
と穏やかに伝えてその場を収めてくれました。

考えたこと

私は申し訳なさでいっぱいになりましたが、そのスタッフの対応で涙が出そうになりました。

もちろん公共の場では周囲への配慮が必要です。

でも、“親がしっかり子どもをコントロールして当然”という空気は、今回のような子どもがまだ幼かったり体調が悪かったりすると難しく、親を追い詰めることもあります。

もし、ほかの親子が同じようなトラブルになっていたときに、見て見ぬふりをせずに仲裁役として私もスタッフのように振舞えるかを考えた出来事となりました。

その後

あの日以来、私自身も外で周囲に気を遣って困っていそうな親子を見ると、
「大丈夫ですからね」
と声をかけるように。

その一言で救われる人がいることを、身をもって知ったからです。

【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。

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