運動会や発表会などの学校行事は、子どもの成長を見守る大切な機会です。だからこそ、保護者同士も譲り合いながら、お互い気持ちよく参加したいものですよね。今回は、筆者の友人の、子どもの運動会での体験談をお届けします。
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子どもの出番なのに、見えない……

昨年、子どもが通う小学校で運動会が開催されたときのことです。

我が子の晴れ舞台を楽しみにしていましたが、プログラムが進むにつれて、あることが気になり、モヤモヤしてしまいました。

はっきりしたルールはないながらも場所を譲り合いながら観覧することになっていたのですが、自分の子どもの出番が終わったように見える保護者たちの一部が、最前列の観覧スペースにそのまま残っていたのです。

いよいよ子どもの学年の競技が始まるというのに、最前列はほとんど埋まったままです。

後味の悪い結果に

勇気を出して「すみません、そろそろ前列を代わっていただけませんか?」と声をかけるも、「朝から場所を取っていたので~」と、悪びれる様子もなく。

たしかに、早朝から場所取りをするのは大変なことだったでしょう。
でも、そのせいで他の家族が子どもの姿を見られないなんて、それはやっぱりおかしい……。
周囲への配慮も必要なのではないかと思いました。

その場はグッとこらえましたが、せっかくの運動会に後味の悪さが残ってしまいました。

学校を動かしたアンケート結果

ところが、後日、思わぬことが分かりました。
実は私だけではなく、同じように不快な思いをした保護者がたくさんいたのです。

運動会後に実施されたアンケートでは、「観覧スペースのマナーを改善してほしい」「一部の保護者が場所を占領していて見られなかった」といった意見が数多く寄せられたそうです。

学校側もこの声を無視できなかったようで、翌年から「学年ごとの観覧席完全入れ替え制」が導入されることになりました。

自分の子どもの学年の競技が終わったら一度観覧エリアを空け、次の学年の保護者と入れ替わる仕組みになったのです。

体験者の声

早朝からの場所取り争いも、長時間の居座りによるトラブルも、この仕組みのおかげで一気に解消されました。

何より、自分の子どもの出番にはきちんと前方で観覧できるようになり、どの家庭も平等に応援できる環境が整ったのです。

「言っても無駄かな」と思いながらも、アンケートに正直に書いてよかったと思っています。
必要な時に適切な形で声を上げることが、みんなが気持ちよく参加できる環境づくりにつながるのかもしれませんね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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