筆者の友人から、子育てに関する世代間ギャップで、現代の「常識」が相手には届かなかったというもどかしい経験を聞きました。
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義母の「よかれと思って」が止まらない

同居する義母には、困った癖がありました。

こちらが「まだ早い」「危ないからやめて」と伝えた食べ物でも、子どもに食べさせてしまうのです。

最初はお菓子程度でしたが、次第に、まだ与える時期ではないと伝えていた蕎麦やナッツ、誤嚥の危険がある丸ごとのブドウや餅まで出すようになっていきました。

そのたびに説明するのですが、どこかのれんに腕押しのような会話が続いていました。

伝えても、伝えても、届かない

それでも私があきらめず、「重いアレルギー反応は命に関わることもある」「小さい子どもは喉の構造が違う」と説明しても、義母は「昔はみんなこうだったから大丈夫」「神経質すぎるわよ」と聞く耳を持ちません。

夫に間に入ってもらったこともありましたが、状況はほとんど変わらず。
このままでは埒が明かないと、あるとき私は考え方をがらりと変えることにしました。

説得をやめて、別の方法を考えた

義母を説得することばかりに力を注いでいましたが、それでは何も変わりません。
そこで私は義母を説得するのをやめ、子ども自身に正しい知識を身につけてもらうことにしたのです。

虫歯になる仕組み、誤嚥の怖さ、アレルギー反応が起きる理由……。

ただ「ダメ」と禁止するのではなく、「なぜ危ないのか」を、年齢に合わせた言葉で、できるだけ分かりやすく説明し続けました。

すると子どもは予想以上によく理解し、自分で考えるようになっていったのです。

相手を変えるより、守る力を育てる

ある日、義母がミニトマトをそのまま出そうとしたとき、子どもが真顔で「おばあちゃん、丸ごとは喉につまったら危ないから切って」と言いました。

義母は一瞬きょとんとした顔をしていましたが、言われたとおりミニトマトを黙って切ってくれました。
私が何度説明してもなかなか伝わらなかったことが、孫の言葉だとすんなり受け入れられたようです。

さらに別の日には、「これ食べても大丈夫かな? お母さんに聞いてからにしよう」と、自分から確認しに来てくれたこともありました。

もちろん、理想は大人が正しく理解してくれることです。
でも現実には、何度話しても変わらない相手がいるのも事実で……。

無理に相手を変えようとするだけでなく、自分や子どもが身を守る力を育てるという選択肢もあるのだと学んだ出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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