
20代から続く友人との関係
友人Hとは、20代の頃に同じ職場で出会いました。
年齢も近く、仕事の悩みや将来の話で盛り上がり、すぐに意気投合。私が結婚や出産をしたときもお祝いに駆けつけてくれるような、大切な友人です。
そんな彼女には昔からひとつ特徴がありました。
仕事が長続きしないのです。
若い頃は私も、似たような部分がありました。
「その会社、合わないよね」
「それは辞めたくなるかも」
そんな風に共感し合うことも少なくありませんでした。
40代になっても変わらない悩み
ところが40代になった今も、Hの転職の理由はあまり変わっていないように感じます。
「職場の人が、あいさつしないんだよね」
「雰囲気が悪くて」
そんな話を聞くたびに、「それで辞めてしまうの?」と驚くことが増えました。
先日も相談を受けました。
「仕事内容は好きだし、お給料も悪くないんだけど……」
そう前置きしたうえで、派遣社員なのに正社員と同じような仕事量を任されることへの不満を口にしたのです。
私とは違う考え方
「将来的に正社員を目指しているなら、経験としてプラスになるんじゃない?」と伝えました。
ところがHは、
「でも、そういうやり方をする会社ってどうなんだろう」
「もう辞めようかな」
と返してきたのです。
もちろん、理由は他にもあるのでしょうし、働き方に正解はありません。無理をして続ける必要もないと思います。
ただ、業務内容や待遇が悪くないのであれば、多少の不満はどの職場にもあるものです。そのため、Hの話を聞きながら価値観の違いを感じました。
体験者の声
Hの話を聞きながら、私自身も昔を思い出していました。
若い頃は、「合わなくて辛いのなら、辞めればいい」と考えていた時期があります。
けれど年齢を重ねるうちに、どんな会社にも良い部分と気になる部分があることを理解しました。
だからこそ「職場が自分に合うか」ではなく、「自分は何を優先したいのか」を意識するようになったのです。
HにはHなりの考えがあります。だから私の価値観を押しつけるつもりはありません。
ただ、長年友人の話を聞いてきたからこそ、「仕事に何を求めるのか」を考えることの大切さを改めて感じました。
友人との何気ない会話が、働くことについて見つめ直すきっかけになったのです。そしてHにも、納得できる働き方が見つかることを願っています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


