手土産選びは意外と難しいもので、筆者の友人は「相手は何が好きだろう」「気に入ってもらえるだろうか」と頭を悩ませて──。
画像: 帰省の手土産に「もっとイイものが良かった!」→「お義母さん、実は」嫁が絶賛された『たった一言』

何を持って行っても……

義実家へ帰省するたび、私は手土産選びに頭を悩ませていました。
というのも、義母が必ず何かしら文句を言うからです。

近所でおいしい焼き菓子を買っていけば、「もっと有名なお店のものが良かったわ」
地元で人気の商品を選べば、「知らないわねえ」
少し奮発して高価なものを買った時ですら、「もっと話題のお店があるんじゃないの?」

喜んでもらおうと必死な私の気持ちはいつも空回りし、毎回モヤモヤした気持ちを抱えていました。

どうしても気になってしまう

もちろん夫にも相談したことがありました。
ところが「気にしすぎじゃない?」「悪気はないんだから」と取り合ってくれません。

私としては、問題は手土産そのものではなく、義母の言葉の裏に「私の好みを分かっていない」「センスが良くない」という無言のメッセージが含まれている気がして、辛かったのです。

「ある一言」で義母の反応が激変

先日帰省したとき、どうせまた何か言われると覚悟を決めた私は、ふとひらめいて手渡す際にこう添えてみました。

「これ、東京で最近有名らしいですよ」

すると義母の表情がぱっと明るくなったのです。
「まあ、東京で有名なの? それは楽しみね!」

その反応を見て、私はあることに気づきました。

義母は味や品質だけでなく、その商品に付いている“肩書き”や“話題性”を重視しているのかもしれない——。

説明文を変えるだけで

そこで、次回から少し作戦を変えてみることに。

「テレビで紹介されたそうです」
「最近話題みたいですよ」
「人気でなかなか買えないそうです」

そんな一言を添えて渡してみたのです。

すると、それまで文句ばかりだった義母が毎回大喜びするようになりました。

手土産自体の価格や内容は以前と変わらないのに、「さすがね」「センスがいいわ」という言葉までかけられるようになったのです。

体験者の声

義母との長年の攻防の末にたどり着いたのは、「相手の価値観を理解する」という意外な答えでした。

今では、以前より気楽に手土産を選べるようになりました。

真正面からぶつかるのではなく、相手が価値を感じるポイントを理解すること。
そんな大人の処世術を学んだ出来事でした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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