
スイミングのママ友
5歳の息子Rが通うスイミングスクールで、同じクラスのA君ママとすっかり顔なじみに。毎回待合室で他愛もないおしゃべりをしていました。
ある日、ワッペンの話題になりました。級が上がるたびに購入するワッペンについて「毎回買うのって地味に出費だよね」とA君ママがポツリ。そういえば、うちには息子が卒業した級のワッペンが残っています。「よかったら使う?」と声をかけると「ぜひ! 助かる!」と話はトントン拍子にまとまりました。
帰宅後、息子が大号泣
帰宅後、さっそく息子に伝えました。「Rが終わった級のワッペン、A君にあげるね〜」
すると息子は、大号泣。
突然のことに慌てて話を聞くと、ワッペンは級ごとに「自分が頑張ってきた証」として大切にコレクションしていたとのこと。一枚一枚が息子にとっての勲章だったのです。それを何も聞かずに勝手に「あげる」と決めてしまっていた自分を、猛反省しました。
笑顔で理解してくれた
急いでA君ママに事情を説明すると、「そうだよね、一生懸命頑張った証だもんね」と笑顔で理解してくれてホッと一安心。気まずくならずに済んだのは、日頃から気軽に話せる関係を築けていたからこそだと感じました。もし関係が浅いままだったら、気まずい雰囲気になっていたかもしれません。何気ない待合室でのおしゃべりが、こんなところで生きてくるとは思いもしませんでした。
子どもの物のゆくえ
たった5歳で、こんなに深い思い出を持っていたなんて。自分の物をしっかりと大切にしている息子の成長に、胸がいっぱいになりました。子どもの物のゆくえを勝手に決める前に、まず本人に一言聞いてあげなければ。当たり前のようで忘れがちなことの大切さを、息子に教えてもらいました。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

