離婚経験を持つ者同士、「籍より信頼」を大切にして事実婚を選んだ筆者友人B子。お互いの事情を理解し合えていると信じ、子どもも生まれ、幸せを感じていました。ところが「もう一人欲しい」と口にした途端、彼から返ってきたのは「向こうの子と数を合わせたい」という言葉。繰り返し同じ答えを告げられるうちに、あることに気づき始めます。「理解し合っている」と「価値観を押しつけられている」は、似て非なるものだと。
画像: 私「2人目が欲しい」夫「いらない。だって」夫の“勝手すぎるこだわり”に凍り付いた【再婚同士の現実】

「籍より、信頼が大事」

一度目の結婚が終わったとき、私は「もう籍にこだわるのはやめよう」と決めました。離婚の手続きは想像以上に複雑で、心をすり減らすことの連続。財産の分与、書類の山——あの経験が、結婚という制度そのものへの信頼を揺るがしました。

だから彼と付き合い始めたとき、事実婚という選択は自然な流れでした。
彼も一度離婚を経験していて、同じように制度への抵抗を持っていました。「お互いわかってるから大丈夫」——そう言い合える関係が、何より心強かったのです。

子どもが生まれて、幸せの絶頂にいた……はずが

交際から2年が経ち、子どもができました。
籍がないことへの不安を周囲から指摘されることもありましたが、二人の間には揺るぎない信頼があると信じていました。出産の立ち会いも、名前を考えることも、二人でやり遂げました。

子どもが生まれた日、これ以上ない幸せだと感じました。籍がなくても、家族だと思いました。

「数を合わせたい」——繰り返された言葉

転機は、子どもが1歳を迎えた頃のことです。ふとした会話の流れで、私が「もう一人欲しいな」と口にしました。すると彼の表情が少し変わりました。

「うちは一人にしたいと思ってる。向こうにも一人いるから、数を合わせたい」

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