今回は、友人Aに聞いた、親との距離感についての話です。
父が亡くなった後、母のひと言をきっかけに人生が大きく動き出しました。
けれど今、Aは以前とは違う気持ちで親と向き合っていて──。
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父を見送って

父が亡くなってしばらく経った頃のことです。
葬儀や手続きが一段落しても、私はまだ気持ちの整理がついていませんでした。
そんなある日、母から突然聞かれたのです。

「付き合ってる人はいるの?」
私は子どもの頃から親に強く反抗したことがありませんでした。
その反動からなのか、一度目の結婚だけは親の反対を押し切って決めたのです。
けれど、その結婚は数年で離婚という形で終わり、その後、私は実家近くにひとりで暮らしていました。

進む結婚話

交際している相手がいることを話すと、母はどこかうれしそうな様子。
親族の集まりや何気ない会話の中でも、少しずつ結婚の話を振ってきます。
けれど私の心の中には、父を亡くした悲しみもまだ残っていました。
もう結婚はいいかなとさえ思っていたのです。

「家に連れてきてはどう?」
母は交際相手に会いたがり、周囲を巻き込んで再婚話を進めてきました。
日々繰り返される結婚の話題、相手の転勤もあり、気がつけば結婚式を迎えていました。
再婚を望んでいたのか、それとも周囲の期待に応えようとしていたのか。
自分でもはっきり整理できないまま、二度目の結婚生活が始まったのです。

二度目の離婚

再婚後は子どもにも恵まれました。
しかし、結婚当初から感じていた性格の不一致による溝が埋まらないまま、約15年で結婚生活は終わりを迎えました。

私は二度目の離婚について、自分から母や親せきに話をしませんでした。
当時は夫が単身赴任中だったため、家にいなくても不自然ではなく、母も気づいていないよう。
ようやく最近になり、夫のことが話題に上がらないことに違和感を感じたのか、母から探るような視線を感じます。

でも、今も説明するつもりはありません。

体験者の声

かつてなら、親にどう思われるかを気にしていたかもしれません。
でも、
「もう、自分の人生の責任を取れる年齢だから」
そう思えるようになりました。

親の期待に応えたい気持ちは、今でもあります。
ただ、どれだけ親しい親子でも、人生を代わりに生きることはできません。
結婚も離婚も、自分で選び、自分で引き受けるものです。
そう考えられるようになってから、以前より肩の力が抜けました。

親と価値観が違っていてもいい。
自分で選んだ人生を受け止めながら生きていきたいと思っています。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事内の画像はイメージです。実在の人物・製品・ブランドとは関係ありません。
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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