筆者の話です。
施設に入っている母の受診に付き添う中で、同じ外出でも感じ方の違いに戸惑っていました。
思わずこぼれた一言のあと、気づいたことがありました。
画像: 「しんどいな」とため息をついた私 → 母の一言で気づいた『同じ外出の違う意味』

もれた本音

施設に入っている母を、受診のたびにタクシーで病院へ連れて行っています。
片道1時間の移動に加え、車いすでの移動や受付、会計といったやり取りは想像以上に体力を使い、帰る頃にはぐったりしてしまうことが続いていました。

「帰りにあそこ寄ろう」「これが買いたい」
母は毎回、タクシーに乗るとそう声をかけてきます。
楽しそうに話す母の横で、私は時間や体力のことを考え、すぐに返事ができずにいました。

積もるズレ

タクシーの窓越しに流れていく景色を眺めながら、どう答えるべきか迷う時間が増えていきます。
「ただの通院」と捉えている私と、「一大イベント」として楽しみたい母。
同じ外出のはずなのに、自分と母の感じ方がどこかずれているようで、その違和感が少しずつ積み重なっていきました。

ある日、移動の途中で思わず「しんどいな」とため息が漏れてしまいました。
聞こえるか聞こえないかのつぶやき。

でも母には届いていたようで、少し間をおいて母は
「やっぱりいいわ。このまま帰ろう」
と言い始めたのです。

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