筆者の話です。
急な電車の運休で、タクシー乗り場には長い列ができていました。
その中で起きた思いがけない出来事に、胸が熱くなって──。
画像: ftnews.jp
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長い列

「どうしよう……こんなに並んでる」
急な電車の運休で、タクシー乗り場には人があふれ、長い列ができていました。

膝に痛みを抱える私は杖をついており、走ることもできないまま、なんとか最後尾に並びます。
前後には同じように帰宅を急ぐ人たちが並び、列はなかなか進む気配がありませんでした。

増す痛み

しばらくその場に立っていましたが、周囲に座れる場所はなく、足の痛みが少しずつ強くなっていきました。
太ももを軽くトントンと叩きながら時間をやり過ごすものの、思うように楽になりません。
足が棒のように感じられ、自然とため息が漏れます。
列はゆっくりとしか進まず、立ち続けることへの不安がじわじわと広がっていきます。

「少し休もう」
このまま並び続けるのは難しいと感じ、少し離れた場所にあった椅子へ移動しました。
順番が後ろになるとわかっていても、痛みをこらえることができなかったのです。

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