子どもの学校行事や保護者会。そこで最も緊張が走る瞬間といえば、やはり「役員決め」ではないでしょうか。誰もが忙しさを抱える中で、負担の大きい役割を引き受けるのは勇気がいるものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
画像: PTA役員を押し付け合う中「くじ引きにしましょう! ただし」絶望的な状況を『最高のチーム』に変えた提案

教室を支配する沈黙

先日、子どもが通う小学校のクラスでPTAの役員決めがありました。

司会の現役員さんが「どなたか、来年度の役員を引き受けてくださる方はいませんか?」と呼びかけると、教室は一瞬でシーン……と静まり返り、まるでお通夜のような雰囲気に。

誰かがおずおずと「仕事が忙しくて」と口を開くと、後に続くのは「うちは下の子がややこしいから」「親の介護が」と、切実な事情の数々。

司会の方は板挟みで困り果て、時計の針だけが進んでいきます。

窓の外から聞こえる子どもたちの無邪気な声が、室内の冷え切った空気とあまりに対照的で、私は居たたまれない気持ちになりました。

勇気を出して投じた提案

1時間を過ぎても状況は何も変わらず、ついに私は意を決して声を上げました。

「あの、くじ引きにしませんか!?」

一瞬、教室内がざわつき、「そんな……くじで当たっても無理だよね」「できないですよ」と不安と反発の声が上がります。

そこで私は続けて提案しました。
「ただし、条件があります」

「その代わり、特定の誰かに任せきりにするのではなく、誰が当たっても全員で助ける“サポート体制”にしませんか? 『ちょっと助けて』とヘルプがあれば、手が空いている人が得意なことで動くチームにするんです」

その言葉に、それまでずっと下を向いていたママたちが、ようやく顔を上げました。
やがて、「それなら……」と小さくうなずく声が広がりはじめたのです。

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