価値観は、世代や育ってきた時代背景、家庭環境によって大きく変わるものです。自分にとっては当たり前の常識でも、相手にとってはそうではないこともあります。今回は筆者の親類の女性が体験談を聞かせてくれました。
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信じられない欠席理由

先日、夫の兄が急逝しました。
息子夫婦にもよくしていただいた方です。当然家族全員で葬儀に参列するものと思っていました。

ところが、LINEで葬儀の日程を知らせると、嫁のM美さんからはありえないメッセージが。
なんと、「その日は美容院でヘッドスパを予約しているので私は欠席します」と言うのです。

どこまでも噛み合わない価値観

「M美さん、お葬式なのよ? 伯父様にはあんなに可愛がってもらったじゃない。予約なんて変更できるでしょう?」

思わず電話をかけて問い詰めると、彼女の口からは、あまりにも冷徹な言葉が飛び出しました。

「私の髪と頭皮は、今ケアしないとダメージが残るんです。キャンセル料もかかりますし……。亡くなった方のために、生きてる私の美容院をキャンセルするなんて、合理的ではないじゃないですか?」

私にとって葬儀は、故人への感謝を伝える大切な場です。
でも彼女にとっては、事前に決まっていた自分の予定を守ることのほうが大事だったのでしょう。

どちらが正しいというより、そもそもの優先順位がまるで違っているのだと、そのとき痛感しました。

苦しさの正体

葬儀当日、親戚から「あら、M美さんは?」と聞かれるたびに、私は気まずい思いで話をそらすことしかできませんでした。

しかし、読経を聴きながら、ふと気づいたのです。
私が苦しいのは、「家族なら参列するのが当たり前」「嫁ならこうあるべき」という枠に、彼女を押し込めようとしていたからなのだと。

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