筆者の話です。
22歳の誕生日の朝、母に「今日が最後のお弁当だから豪華にしておいたよ」と突然告げられました。
当たり前だった朝の時間が、思いがけず終わりを迎えます。
画像: 「今日が最後のお弁当だからね」「えっ」母から告げられた突然の【卒業】翌日、お弁当がなくなった代わりに

最後のお弁当

「今日が最後のお弁当だから豪華にしておいたよ」
22歳の誕生日の朝、台所からそう声が飛んできました。
そんな話は聞いていなかった私は、思わず「どういうこと?」と聞き返します。
母は「女の子なんだから、そろそろ自分で作りなさいと思って」「お母さんの中で決めてたんよ!」そう言う母の表情は、迷いがないように見えました。
社会人になっても実家から通っていた私は、これまで当たり前のようにお弁当を持たせてもらっていたのです。

なくなった朝

お弁当箱のふたを開けると、いつもより少しだけ品数が多く、私の大好きな甘めの卵焼きもきれいに並んでいました。
『豪華』という言葉の意味を、そのとき初めて実感したのです。そこには、母のこれまでの労いと、これからの私へのエールが詰まっていました。

翌日から、お弁当はなくなりました。
昼は外食やコンビニが増え、財布の減りも早くなります。
けれど一番変わったのは、朝の台所の景色でした。

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