これは、筆者の友人A子から聞いた話です。仕事に追われる父親が、娘の小さな置き手紙をきっかけに親子の距離に気づいた話。「あしたはあそべる?」という控えめな一言が胸に刺さり、働き方と向き合い方を見直す決意をしました。家族との時間の大切さを改めて考えさせられる体験談です。
画像: 「家族のため」が、家族を寂しくさせていた。冷蔵庫に貼られた『娘の置手紙』が「胸に刺さった」瞬間

子どもとの距離を感じた日

夫は仕事が忙しく、帰宅はいつも深夜でした。
週末もパソコンに向かい続けることが多く、家族と過ごす時間はどんどん減っていました。
「今は踏ん張り時だから。すべては家族の生活のためなんだ」
そう自分に言い聞かせ、仕事に没頭する夫。A子も彼を支えようと努めていましたが、幼い娘・M子ちゃんの心には、少しずつ寂しさが影を落としていました。

娘の置き手紙に動揺する夜

ある朝、冷蔵庫に貼られた紙切れを見つけた夫は、思わず手を止めました。
そこには、覚えたての不器用な文字で、娘からのメッセージが残されていました。
「パパへ あしたはあそべる?」
「あそぼう!」でも「あそんで!」でもなく、「あそべる?」という控えめな問いかけ。
その一言に、夫は胸を強くつかまれるような衝撃を受けました。
(娘に、こんなに気を遣わせていたのか……?)
その夜、夫は無理を言って久々に早く帰宅しました。
けれど、玄関で出迎えてくれた娘は以前のように勢いよく抱きついてくることもなく、「おかえり……」と、どこか遠慮するような笑顔を見せたのです。
仕事ばかりの夫が、娘との距離を広げていたと痛感した瞬間でした。

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