筆者の体験談です。
大人になってから水疱瘡にかかったことで、弟に『仕返し』をしたつもりでした。
ところが、思わぬところから話が広がっていて──。
画像: 「マンガ全巻買ってきて!」弟を使い走りにした私。無理難題を押し付けた報いは、思わぬ場所で待っていた

今さら水疱瘡?

「水疱瘡って、子どもがなるものじゃないの?」
当時学生だった弟が罹患したと聞いたとき、すでに成人していた私はどこか他人事のように笑っていました。子どもの頃にかかるもの、という認識が強く、大人がかかると重症化しやすいという怖さも知らなかったのです。

ところが、それから二週間ほど経ったある日、自分の体に違和感が出ました。
発疹が広がり、まさかと思いながら受診すると、診断は水疱瘡。
笑っていた立場から、一気に当事者へと変わってしまいます。

半ば冗談まじりに「うつしたでしょ!」と弟を責め、その流れで看病代わりの使いっ走りをお願いしました。
以前から気になっていた女性マンガを、全巻まとめて買ってくるよう頼んだのです。

静かな療養

幸い症状は重くなく、外出を控えて自宅で静かに過ごす日々が続きました。
床に積み上げたマンガを一冊ずつ読み進めながら、時間だけがゆっくり流れていきます。

弟は頼んだ用事を淡々とこなし、私はそれを当然のように受け取っていました。
少しだけ溜飲が下がるような、そんな気持ちがあったのも正直なところです。
部屋の静けさの中で、小さな優越感がじわじわ広がっていた気がしました。

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