これは筆者である私自身の体験です。家族が寝静まった夜、夫が普段使うノートパソコンを借りたとき、偶然「妻 機嫌悪い 原因」などの検索履歴を見つけてしまいました。仕事と子育てで余裕を失い、きつく当たっていた私でしたが、夫の“言葉にしない気遣い”に気づかされ関係を見直すきっかけになった出来事です。
画像: 「夫は鈍感」だと思っていた。検索履歴を見るまでは──夫のPCを開いた瞬間、妻の胸がざわついたワケ

夜中のパソコン、つい開いてしまった履歴

家族が寝静まった夜、久しぶりにリビングのノートパソコンを開きました。普段は夫が仕事に使っているけれど、その日は私が少しだけ調べものをする用事があったからです。ブラウザを立ち上げた瞬間、目に入った「検索履歴」。普段なら気にも留めないのに、そのときだけ指が勝手にクリックしてしまいました。

表示された言葉に、胸がざわつく

画面に並んだのは、思わず息をのむような検索ワードでした。
「妻 機嫌悪い 原因」
「家庭内 会話が減ったとき」
「夫 嫌われてるサイン」
日付は数日前。心臓が一度ドクンと跳ねました。まるで、私に見られる前提で残された“置き手紙”みたいで、自分の振る舞いが夫をここまで追い詰めていたのかと、血の気が引く思いでした。

私の態度、最近きつかったかも。募る自己嫌悪

思い返せば、ここ最近の私は余裕がありませんでした。仕事と子育てに追われ、夕方には電池切れ。イライラが顔に出て、夫の何気ない一言に刺々しく返したり、話しかけられても上の空で流したり。

気づけば「ありがとう」も「ごめんね」も、いつからか口にしなくなっていました。
それでも私は、どこかで思っていたのです。「夫は鈍感だから、そのうち勝手に慣れるだろう」って。でも、そんな都合のいい解釈は、画面の中の切実な言葉によって打ち砕かれ、そう考えていた自分が、検索履歴を見た瞬間に恥ずかしくなりました。

夫が“調べてまで”分かろうとしていた

夫は私の機嫌が悪い理由を知りたくて検索していたのです。どう接したらいいのか分からなくて、それでも放っておけなくて、言葉を探していたのだと思います。責めるでもなく、黙って距離を取るでもなく、“調べてでも理解しよう”としていた。その事実が、じわじわと胸に沁みました。
「分からない」と投げ出さずに、向き合おうとしてくれていたのは、夫の方だったのです。

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