親の影響というのは、自分が思っている以上に大きいものです。特に母親の背中は、自分が母になった時、無意識のうちに「理想の母親像」として立ちはだかることがありますよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
画像: 家事完璧の母が重かった。「私はダメな母親」散らかった我が家、惣菜。でも母から『意外な懺悔』が

「完璧な母」のもとで育った私

私の実家は、いつ誰が来ても恥ずかしくないほど、常にモデルルームのように片付いていました。

母は専業主婦で、家事にも育児にも一切手を抜かない完璧な人。

「ちゃんとしなさい」
「みっともないことをしないで」
それが母の口癖でした。

掃除の行き届いた部屋や手の込んだ料理は素晴らしいものでしたが、幼い私にとってその完璧さは、どこか息苦しく、常に緊張を強いられる環境でもあったのです。

ワンオペ育児の限界

やがて時がたち、自分が親になった時、私は無意識に「お母さんのようにやらなきゃ」と自分を追い込んでいました。

しかし、共働きでワンオペ育児の私には、母のような完璧な生活は到底無理です。
部屋にはおもちゃが散乱し、疲れた日の夕飯はスーパーのお惣菜。
子どもと一緒に寝落ちして、洗い物がそのままになっていることもよくあります。

理想とは程遠い生活に、「私はダメな母親だ」と自己嫌悪に陥り、母の幻影に苦しめられる日々でした。

嫌味かと思った言葉の真意

そんなある日、母が孫の顔を見に、家にやって来ました。

片付ける余裕もなく、散らかったままの部屋に母を招き入れた時、私は小言を言われるのではないかと身構えて、思わず「ごめん! 全然片付いてなくて……」と謝りました。

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