家族の中で誰が強くて、誰が弱いのか。子どもの頃の印象や役割のまま、大人になっても相手を決め付けてしまっていませんか? 改めて話を聞いてみると、実は思わぬ事実が明らかになることもあります。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
画像: 兄「適当にやっといてよ」父の【遺品整理】を放棄するなんて! でも兄には『できない理由』があった

「普段通り」の兄

昨年、父が亡くなったときのことです。
家族全員が悲しみに暮れる中、兄だけは妙に落ち着いていました。

昔から深刻な場面でも冗談を言って笑わせるような、飄々としたタイプの兄。
「まあ仕方ないよ。寿命でしょ」と淡々とつぶやき、涙ひとつ見せません。

私はそんな兄の姿を見て、「実の親が亡くなったっていうのに、お兄ちゃんは相変わらずだな」と少し恨めしく思う反面、兄らしいとも感じていました。

ヘラヘラした態度に激怒

四十九日が過ぎ、遺品整理を始めようとした時も、兄はヘラヘラした態度でした。

父の部屋の前で腕を組んだまま、「俺、そういうの苦手だから。お前が適当にやっといてよ」と私に言い放ったのです。

その態度に、私の我慢は限界に達しました。

「面倒くさがって私に押し付けてるだけでしょ!」と怒鳴りつけると、兄は言い返すことなく、黙って別室に閉じこもってしまいました。

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