筆者の話です。
母は施設で暮らしています。
面会のたびに「あなたの老後が心配」と言われると、胸がざわつきます。
それでも私は、誰かに支えられるより、自分の足で生きていきたい──そう思うようになりました。
画像: 「あなたの老後は心配」という母へ。確かに不安はあるけど──私が孤独を恐れるより『大事にしたいもの』

母の言葉に感じた小さなざわめき

母はひとり暮らしが難しくなり、施設に入所しました。
月に数回の面会が習慣になった私。
「ご飯はおいしい?」「寒くない?」と声をかけると、母は穏やかにうなずきます。

けれど、別れ際になると、決まって口にするのです。
「私にはあなたがいるけど、あなたの老後は心配ね」
その一言に、胸の奥が少しざわつきました。

母の「心配」の裏にあるもの

母は長い間、家族の世話をしながら生きてきました。
「家族がいるからこそ支え合える」と信じていた母にとって「ひとりでいる」という生き方は、きっと寂しさに映るのだと思います。

施設に入ってからも、面会や買い物を通じて家族に支えられている。
そんな安心感を母は持っているのかもしれません。
その価値観を否定するつもりはありません。
ただ、私はもう、同じ生き方は選べませんでした。

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