世の中にはいろんな人がいて、とにかくめんどくさがりな人もいれば、人のために尽くすことを生きがいだと感じる人もいます。筆者の知人はまさに『夫のために尽くすことを生きがいだと感じるタイプ』の人間です。そんな彼女ですが、ある日をきっかけに「このままでよいのだろうか?」と危機感を覚えるようになったんだとか。今回は彼女から聞いたエピソードを紹介します。
画像: 『世話を焼きたい妻』と『妻任せな夫』で成り立っていた夫婦 → 危機感を覚えた【きっかけ】とは

世話を焼きたい妻と妻任せな夫

私たち夫婦は結婚前から、私が夫の世話を焼くことが当たり前の関係性で成り立っています。

人が見れば「そこまでする必要ある?」「尽くしすぎだよ」と言うのでしょうが、私自身がそれを苦痛に感じていません。
それどころか夫のためにアレコレと世話を焼く生活が心地よいと感じています。

入院準備中

そんな私ですが、実は現在妊娠中。
先日ついに臨月を迎えました。

休日の朝、私はいつも通り夫の朝食を準備して、それから出産のための入院準備を始めました。

入院準備を始めてすぐにリビングの夫から「コーヒー飲む」と声をかけられ、入院準備は一時中断。
コーヒーを淹れ入院準備を再開しようとすれば、夫から「ねえねえ、爪切りどこ? 出して」と呼び出されます。

その後も何かと夫の頼みで中断して、なかなか準備が進みません。
それ自体はいつものことなのですが、私はある重大なことに気がついてしまったのです。

お互い自立

『私の入院中、夫はどうやって生活を送るの?』

入院中はもちろんのこと、今度退院するときには赤ちゃんも一緒です。
これまでのように夫の時間軸に合わせてなんでも面倒を見てあげることは困難になるでしょう……。

重大な事実に気がついた私は『夫離れ』を決意!

夫が一人でも困らないようにただ尽くすだけの生活をやめ、家のことを夫に教えるようにしました。

未来

いざ家のことを教え始めると、いかに夫に何もさせてこなかったのかを理解しました。

これまで「私の好きでやってるからいいのよ」と思って夫の世話を焼いていましたが、夫のためになっていたとは言い切れないのかもしれません。

本人の考える機会を奪ったり、甘えることを当たり前にしてしまったり、結果的に夫を苦しめてしまったように思います。

いまでは私もつい世話を焼いてしまいすぎないよう気を付け、夫もなるべく自分のことは自分でするよう心掛け、新しい家族の形がスタートしています。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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