とにかくのんびりやで大らかな夫。
「のんびりしすぎじゃない?」と呆れることもあったけれど、そこには深い理由があって!?
筆者の友人が実際に体験した夫婦エピソードをご紹介します。
画像: “努力”して『のんびりや』になった夫。「昔は完璧主義だったけど」気づいた『細かいことよりも大事なこと』

のんびりやすぎる夫

私の夫は、とにかくのんびりした性格。

目覚ましが鳴っても当たり前のように二度寝をして、毎朝ギリギリの時間に出勤する日々。

旅行に一緒に出かければ、交通機関が遅れても焦る様子もなく

「そのうち動くよ」
とスマホで将棋アプリをいじり始めて、のんびりしています。

そんな夫を
「大らかなだなあ」

と感心することもあれば、時には
「ちょっとは状況読んでよ!」
「あまりにものんびりしすぎじゃない?」

とイライラして、喧嘩してしまうことも。

義実家で「夫の意外な過去」を知る

そんなある日、義実家の法事で親戚一同が集まった席でのこと。

そこで叔母さんたちの間で夫の幼少期の話になり
「小さい頃は神経質で、ほんと大変な子だったよね」
「鉛筆の芯が少し曲がっても書けなくなって泣いたり」
「そうそう、発表会の前日は緊張して、一晩中眠れなかったって」

と盛り上がっていました。

「え、あののんびりすぎる夫にそんな過去が!?」
と思わず驚く私。

帰宅後、夫が語った真相とは!?

帰宅後、夫に聞くと、夫はぽつりと語り始めました。

「高校のとき、部活でキャプテンやってたんだ。完璧主義で、チームメートにも厳しく接するようなキャプテンだった」
「試合の日に、メンバーが寝坊して。俺、怒鳴ったんだよ。『規律を守れないやつは出るな』って」
「そしたら、その子、本当に部活に出てこなくなって……」

夫の声は淡々としていましたが、そこに強い後悔の色が見えました。

「あのとき気づいたんだ。細かいことを正すより、大事なことがあるって」

以来、夫は少しずつ努力しながら「のんびりや」になっていったそう。

のんびりやは、生まれつきではなかった

夫ののんびりした性格は生まれつきではなく、苦い失敗から手に入れた「生き方の知恵」だったと気づいた私は、少し夫に対する見方が変わりました。

次の日、夫がまた洗濯物を干し忘れていて、以前なら小言を言ったかもしれませんが、あえて
「まあいっか」

とのんびり口にしてみると、不思議と私の気持ちも落ち着いて、
「今までせかせかして、無駄に怒っていたかも」
と感じるように。

普段の何気ない言動や癖は、本人の意外な過去と繋がっていたりするもの。

夫の過去を知り、私も夫の性格への理解が深まるきっかけになった出来事でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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