筆者がお気に入りの服を着て出かけたある日、思いがけず「まったく同じ服装の人」とエレベーターで鉢合わせ。気まずいような、でもちょっと可笑しいような━━そんな瞬間に思わず笑ってしまったエピソードです。
画像: 「き、気まずい(恥)」エレベーターで、同じコーデの人が乗ってきた直後 →『まさかの展開』にクスッ

思わぬ“おそろい”に二度見

ボーダーのTシャツに黒のスカートというお気に入りのスタイルで出かけた日のこと。
娘とショッピングモールのエレベーターに乗ると、小学生の男の子とご両親らしきご家族が乗ってきました。

……思わず二度見。

なんと、奥さんが私とまったく同じ服装。そう、ボーダーのTシャツに黒いスカートです。
お互いに気づいているのに、気づかないフリ。なんとも言えない空気が流れました。

沈黙を破ったのは、子どもの一言

その静けさを破ったのは、男の子の素直な反応でした。
私の方をじっと見て「ん?」という顔。そして、お母さんと私を交互に見比べて、キョロキョロ。
指を差しながら「あれ? あれ?」
「お母さん、あの人、おんなじ服……お母さんが2人いる!」

男の子のコソコソの声が思いのほか大きくて私は思わず吹き出してしまいました。
娘もクスクス笑い出し、お互いの家族が堪えきれず、いつしかエレベーターは笑いの渦に。
全く知らない家族なのに一体感のようなものが生まれた瞬間でした。

気まずさが笑いに変わる瞬間

最初の沈黙が嘘のように、エレベーターの中は一気に大爆笑。
笑いって不思議です。たった一言で空気がやわらぎ、見知らぬ人との距離がぐっと縮まり、一体感が生まれました。

正直さが生んだ、心温まる出来事

エレベーターを降りたあとも、娘と「子どもって本当に正直で無邪気だね」と話しながら、しばらく笑いが止まりませんでした。
気まずく居心地の悪かった時間が、あの男の子のおかげで、思いがけず楽しい思い出に変わりました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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