ちょっとした出来事が、思いがけないケガにつながった筆者の母。
「まさか、あれで?」と思うほどの原因に驚きつつも、歳を重ねることへの大切な気づきがありました。小さなアクシデントから見えた、日常に潜む油断とは━━。
画像: 布団から起き上がっただけなのに──高齢の母が【思わぬ大ケガ】医師の診断に、親子で衝撃!

ちょっとしたつまづき

その日、母はいつものように布団から起き上がりました。
ベッドではなく、昔ながらの敷布団で眠るのが母のスタイル。

しかし、その朝だけは少し違いました。
シーツの端に足の小指が引っかかり、「グキッ」という鈍い音。
転んだわけでもなく、母は「まぁ、大丈夫でしょ」と笑っていました。

痛みを抱えたままの日常

それから数日、母は普段どおり家事をこなしていました。
しかし、歩くたびに「なんか痛い」とつぶやくように。
「年のせいかな」「そのうち治るよ」━━そう言いながらも、
気づけばその痛みは消えるどころか、じわじわと続いていました。
小指は小さいし、腫れているのかもわからない。
そんな曖昧さが、つい我慢につながってしまったのです。

思いがけない診断

心配になった私は病院へ行くよう勧めました。
レントゲンを撮ると、診断結果は「骨折」。
「えっ、こんなことで?」と母も驚いていました。

医師によると、高齢になると骨がもろくなり、小さな衝撃でも骨折してしまうことがあるのだとか。
その言葉に、母も私もハッとしました。
元気でいても、身体は確実に年を重ねているのです。

小さな骨折が教えてくれたこと

母の小指の骨折は、幸い軽く済みました。
あの日から母は「ゆっくり動く」を心がけるようになり、私も「気をつけてね」と声をかける頻度が増えました。
母は年齢のわりに足腰が丈夫で、動きも軽やか。その元気さゆえに、つい「まだ大丈夫」と過信していたのかもしれません。
小さな骨折が教えてくれたのは、「元気だからこそ気をつける」こと。
どうすれば安全にできるかを考えるきっかけになりました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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