子供の誕生は夫婦にとって喜ばしいことです。一方で、子供に妻を取られてしまったと嘆く夫もいるそうで……。今回は「子供に嫉妬する夫に嫌気がさした」という知人に、当時の話を聞いてきました。
画像: 「ママはお前のじゃないの。俺のなの」と息子の手を払った夫。さらに──【ドン引き発言】に離婚を決意

妻への強すぎる愛情

夫は自他ともに認める愛妻家でした。周りにもよく「旦那さんに愛されていて羨ましい」と言われるほど、私に尽くしてくれていたと思います。結婚当初は愛されていることがとても嬉しくて、自慢の夫だと感じていました。

しかし、息子が生まれたとたん、夫の言動に違和感を覚えるようになりました。

たとえば私が授乳をしていると「ママを子供に取られた」と不機嫌になるのです。惚気に聞こえるかもしれませんが、私にとってはいい年の大人が赤ちゃん返りをしているように見えて、正直、理解に苦しむ言動でした。

嫉妬がエスカレートし暴走

息子が乳児のうちだけだと思った夫の赤ちゃん返り。そんな私の考えとは真逆で、年月が経つにつれて息子への嫉妬がエスカレートしていったのです。

息子が私に抱っこをせがめば「ママはお前のじゃないの、俺のなの」と息子の手を払う夫。当時は、思わず耳を疑ってしまいました。さらには「お前のせいで俺との時間がなくなったじゃないか」と息子を直接叱るようになっていきました。

子の存在を否定した発言

夫の自分勝手な発言の数々に、私の我慢は限界に。「もっと父親としての自覚を持ってほしい」と夫にビシッと伝えました。

しかし、返ってきたのは「ただ俺はお前との時間をもっと過ごしたい。子供なんてもうけるんじゃなかった」という爆弾発言! 私はどうしても夫のこのセリフが許せませんでした。

こんな無責任な人とは一緒に子育てなんてできないと思い、私は離婚を切り出しました。すると「俺を一人にしないでくれ!」と号泣しましたが、私の決意は揺るぎませんでした。

今はシングルマザーとして育児と仕事に奮闘中です。一人親は大変だと思うこともありますが、息子を邪魔者扱いする夫と一緒に生活するくらいなら、これで正解だったと感じています。あの時、自分の気持ちに正直に行動したことで、息子との穏やかな日々を取り戻すことができました。

【体験者:30代・女性正社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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