筆者の話です。
コンサート遠征で訪れた街の路線バスで、満員のため降り口付近に立っていました。
停留所に止まるたび、降車客のために一度外へ出ては前のドアから再乗車することに。
小走りの繰り返しに気まずさを覚えつつも必死でしたが──
その後、思わぬ場面で大笑いする出来事が待っていました。
画像: 満員バスで「降りて乗って」を小走りで繰り返していたら → 後日『まさかの展開』に「ウソでしょ(笑)」

満員バスで立ち尽くす

コンサート遠征で友人と訪れた街。
移動のため路線バスに乗ると、車内はぎゅうぎゅう詰めで降り口付近に立つしかありませんでした。停留所に着くたびに人が降りるため、私たちもいったん外に出ざるを得ず、慌ただしい雰囲気に包まれていました。

乗り降りを繰り返す「ミニマラソン」

運転手さんに「一旦降ります」と伝えて、降車する人たちを見送り前のドアから再び乗車の繰り返し。
停留所によっては降車場所と乗車場所が少し離れていて、私たちは小走りで移動するはめになることもありました。
まるでミニマラソンのようで、運転手さんは待ってくれるのですが、出発時刻に遅れるのではないかと焦りも募り、周囲の視線が背中に突き刺さるよう。
次の停留所が近づくと友人との会話も弾まず、乗り降りで顔が熱くなり、息も上がるばかりでした。

気まずさと居心地の悪さ

そんなことが数回続くと、バスの乗り降りだけで汗がにじむほど。
乗客の中には「大変ですね」と小声で声をかけてくれる人もいて、ありがたい反面「なんだか申し訳ないな」と居心地の悪さを覚えました。
必死さのあまり、窓の外の景色を楽しむ余裕はまったくありません。
バスが空いてきたのは目的地付近。
ようやく腰を落ち着けられ、胸をなでおろしました。

同じ路線だったと気づいて大笑い

その後、混雑のない時間にバスで出かけた時のこと。
繁華街に差しかかり、見慣れないデパート前で停車しました。
思わず「え、こんなところにデパートあったんだね」とつぶやくと、友人が「今朝ここ爆走しましたよ!」と即答。
こんな大きな建物に気づかなかったとは……。
必死すぎて風景がまったく目に入っていなかったのです。
同じ路線に乗車したとわかった瞬間、思わず顔を見合わせて大笑い。
ハプニングも、時間が経てば旅の楽しい思い出に変わるのだと感じました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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