幼い子どもの癇癪(かんしゃく)は、親でも手に負えないときがありますよね。筆者の4歳の長男も最近癇癪がひどくて悩んでいたのですが、そんなとき園の先生がかけてくれた言葉がありました。
画像: かんしゃくを起こす息子に「かなり限界」園の先生に相談すると →「実は、、、」温かい言葉に救われた

ひどい癇癪を起こす息子

私には3人の子どもがいますが、4歳になった長男は、最近お昼寝から起きた時に癇癪を起こすようになりました。

床に寝転がり手足をバタバタ、起き上がっては地団太を踏む、それと同時に泣き叫び続けます。
それが30分ほど続くので、この癇癪に付き合うのはかなりしんどいものがありました。

病院で癇癪を起こした長男

ある日のこと、6歳の長女が発熱しました。
3人の子どもを連れて車に乗り、病院へと向かったのですが、長男は車の中で寝てしまいました。

寝ている長男を抱っこ、末っ子は手を繋ぎ、長女には1人で歩いてもらい病院に入ったのですが、そこで長男は目を覚ましました。
そして病院の中にも関わらず、いつもの癇癪が始まったのです。

急いで私は、受付の方に「順番まで車で待っていてもいいですか?」と尋ねました。
しかし、「すぐ呼ばれるからそのまま待合室にいてほしい」とのこと。仕方なくその場で泣き止ませようとしました。

「お願いだから泣き止んで」と言っても、何の効果もありません。

暴れる長男を必死に抱きかかえながら、「うるさいですよね。ごめんなさい、ごめんなさい……」と、心の中で呟き続けていました。

園の先生に相談

帰宅すると、私は張り詰めていたものが切れて号泣。
「もう私には育児はできない」と投げやりな気持ちになり、ただ涙が出て止まりませんでした。

翌日、園に長男を送って行ったときのこと。担任の先生の顔を見ると、私は思わず昨日の出来事を話していました。

先生は親身に話を聞いてくれました。「つい強い口調で言ってしまうこともあって……」と私が話すと、先生は「私だって、仕事じゃなければ同じですよ!」と笑いました。

実は先生自身も、幼い子どもを育てています。そして最後まで、同じ“親”としての目線に立って話を聞いてくれたのです。

先生も同じ

先生は、癇癪を解決する魔法のような方法を教えてくれたわけではありませんし、息子の癇癪も成長を待つしかない部分もあるのだと思います。

でも私は、先生が「私だって同じですよ!」と言ってくれたことで救われたのです。

幼児教育のプロでも、自分の子ども相手に悩んだり言い過ぎたと思ったり、苦心しながら子育てをしている──。
それを知ることができ、とても励まされました。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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