子育て中には、思わずハッとさせられるような出来事があるものです。今回は筆者の友人Aさんが体験した、ゲーム時間をめぐる小学生の息子さんとのやり取りを通して気づかされた「親の姿勢」のお話をご紹介します。
画像: 「ゲームは1日30分まで」守らなかった息子に厳しかった私 → 息子の『親の盲点を突く一言』にハッ

「もう5分だけ……」からの大荒れ

私の家では「ゲームは1日30分まで」と約束していました。ある日も時間が来たので「あと5分で終わりにしてね」と声をかけたのですが、息子は「もうちょっと! 今ちょうどいいところだから」と言ってなかなかやめず、結局30分を大幅にオーバー。ついに私はゲーム機を取り上げると、息子は突然大泣きしながら床に転がり、大騒ぎに。

そんな様子に私も思わず感情的になり、「約束が守れないなら、もう二度とゲームやらせないよ!」と怒鳴ってしまいました。怒った後に「ちょっと言いすぎたかな……」と反省したものの、どう接するべきかをすごく悩みました。

息子の一言にハッとする

そんな翌日、何気ない会話の中で息子がポツリと一言。「でもママだって、スマホずっと見てるよね」。その言葉に私はハッとしました。思い返せば、私もSNSやニュースを見ているうちに、あっという間に30分以上スマホに夢中になっていることがよくありました。子どもに「時間をちゃんと守ってよ」と言う一方で、自分は無意識にルールを破っていたのです。

「一緒にやめる」作戦スタート

それ以来、私は「一緒にやめる」というスタイルに切り替えました。タイマーをセットし、鳴ったら息子はゲーム終了、Aさんはスマホを置く。最初は「もう少し見たい」と思ったそうですが、息子と一緒に行動することで、お互いに意識するようになり、結果的に親子の関係も良好に。

子どもは親の背中を見ている

「ママも一緒なら頑張れる」と息子が少し誇らしげに言ったとき、私は親子でルールを共有する大切さを実感しました。夜のスマホ時間が減ったことで私自身も睡眠の質が上がり、思わぬメリットもありました。子どもにルールを守らせるだけではなく、親も一緒に取り組むことが、結果として一番の近道かもしれないと気づいた出来事でした。

【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.